伊達之都 瑞巌寺臥龍梅
     ずいがんじがりゅうばい
 松島瑞巌寺本堂の前庭に紅梅と白梅の老樹があって、四月中旬から四月下旬にかけて開花がたけなわとなります。紅梅は華麗であり、白梅は清楚そのもので、馥郁たる薫香を四隣に放つ巨木です。紅白とも花は大輪の八重咲きで、花ひとつに実を七、八個かたまって付け、又、地上を這いうねるような樹勢から、「臥龍八ツ房」と異称されてきました。
 そして、瑞巌寺の臥龍梅の噂を伝え聞かれた後水尾天皇より、「花香実」の名を賜っています。これは、花・香・実とも梅の品種の最高である事を示しています。
 この梅は、仙台藩祖伊達政宗公が文禄二年(1593)豊臣秀吉の命で朝鮮に出兵した折、冑を植木鉢として持ち帰ったものです。初め岩出山城内に植えられ、慶長七年(1602)仙台城が成ると、梅も本丸に移植。その後、慶長14年(1609)3月26日瑞巌寺の上棟(落慶)の際、政宗公自ら五葉の松共々手植えされました。瑞巌寺の臥龍梅は、四百年の厳冬酷寒の風に耐えて、今なお王者の風格を誇っています。
 このたび、瑞巌寺様より貴重な臥龍梅の枝の提供を受け、出来る限りその姿を損なわぬよう香炉に仕立て、梅の香の御香を添えて、「御香 臥龍梅」をお届けすることとなりました。瑞巌寺の臥龍梅をそのままお持ち帰りいただけます。
 なお、「臥龍梅」の書は、瑞巌寺第百二十九世住職 平野宗浄 老師の筆によるものです。

     絶海行軍帰国の日
     鉄衣袖裏芳芽を裹む
     風流千古清操を餘す
     幾歳閑に看る異国の花

※海外遠征から鎧のかげに、かぐわしい花芽を持って帰った。
 その風流ぶりは、いつまでも変わらず、何年も閑を看てめでている。
「治家記録」より
臥龍梅
KZ-1
政宗公ゆかりの香 臥龍梅
3,240円

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