ロッドクラフト?カスタマイズ??
自分だけのオリジナルロッドを作ります!

さすがにオリジナルブランクを作るまではできないので
既成のブランクを使ったり、古くなった、破損した等のロッドの再利用になりますが
こんなこともしてます。(今のところ受注生産?)

価格等は、使用する素材や、仕上げ等によって変動しますので、掲載しないことにしました。
それと、せっかく作るものですから、納得のいくロッドを作るためには、
いろいろとご相談した上で、作り上げていきたいと思っておりますので、
原則、直接ご来店いただける方のみ、ご依頼を受けさせていただいております。

ちなみに、ウチで作るロッドのシリーズ名は『 HUNTER 』にケテー
ロゴとかも出来てたりHUNTERlogo
実際のは、もっと金ピカになってるんだけど、スキャナがへぼなのでこんな感じになった
フォントの制限はありますが、簡単な名入れも致します♪

UP! 製作例'sUP!
塩津名人特別仕様
"イトウ"カスタム
ソルト用
万能スピニングロッド
一見何の竿かわからない
その1


 そのにー(「そのいち」は、近日UP・塩津名人用のカスタマイズっす)
 根魚というよりも、メバル用のロッドの作成
 この回は、ブランクからのフルカスタムになります。
 ブランクは、 社の、2005年度新製品
 2pesソリッドティップブランク「SFT632UL」を使用。
 元々はバス用のためと、アクションがファーストテーパーなので、ちょっと張りが強いけど、
 ルアーウェイトは1/64〜1/8ozと、かなりライトなブランク。
 遠投性よりも、コントロール重視って感じかな?

 ガイドは、FUJIのエリア用チタンフレームSicガイド「T-ATSG」を選択。
 これは昨年出た、エリア専用設計のガイド。
 一本足が特徴的な、超軽量ガイドですね。
 それを、シングルラップでシンプルかつ、軽量に仕上げる。

 グリップ・リールシート部は、定番のパイプシート+EVAの組み合わせ。
 ちょっとおしゃれで、値段もイケてる、FUJIの「FKD1DPS SD」を、EVAと組み合わせる形。
 仕上げは依頼者の希望もあり、最近主流の「セパレート加工」。

 そんな感じで作っていきます。

 ブランクはこんな感じ↓
SFT632UL・ブランク画像
「SFT632UL」 メーカー価格\5,300.-。この価格で印籠継ぎ!
よく見ないと、ソリッドとの継ぎ目が確認できないほど、仕上げ良!

で、こいつにいろんなものを加工してくっつけていく訳だ。

SFT632UL・ブランク画像

SFT632UL・ブランク画像



つー事で、まずはグリップ加工

EVA
こんなの(センターに穴が開いている・黒いチクワみたい)を


EVA
こんなふうに切って、ヒミツの機械に装着してぐりぐり削ると

EVA
こうなる

で、こいつをロッドに通して合体させると
グリップの完成
 これでほぼグリップの完成!やたー!!

 メバル用のロッドに、長いグリップはいらん!ってことで、
 リールシートと、その前後を合わせても、16cm程度しかない。
 でも、バランスをとるため、リアグリップはちょっと大きめ。

 細かい仕上げ等をまだしていないので、近くで見ると、ちょっと荒い。
 最終的に、のりで固定して、前後にちょこっと飾りを入れ、完成となるのだ。
 ちなみにエンドキャップは、依頼者が、持っていたロッドからぶっこ抜いてきたものを、
 ちょこっと加工してくっつけてみた。
 なかなか高額なメーカー(ヒミツ)のやつなのがイカシてる。

 フロントグリップは、依頼者との相談によりちょっと加工してある

EVA ←こんな感じ
かなり短めに設定したフロントグリップ。
その一部を、ぐりっとエグリ込んだように削ってある。

これは、依頼者の希望に応えるために考えてみた部分。
こう削り込むことによって、グリップの厚みに影響を受けず、
容易に人差し指で直接ブランクに触れることが可能に。
ついでに、なんとなくグリップ感の向上にも。
感度と、操作の安定性を同時にUP出来ちゃいました。

 で、今のところ(5/15)、できているのはここまで。
 正確なグリップ位置を、まだ決定していないことと、
 これが一番の問題なのだが、実は、ガイドがまだ入荷していないのだ。
 シンプルに仕上げるってことになっているので、入荷すれば一気に仕上げ!

 ちゅー事で、続きはガイドが入ってから随時UPの予定です。




 なんて思ってたら、翌日(5/16)、ガイドが入荷しちゃったので、早速次の工程に取り掛かる。

 T-ATSG  一個、仮でロッドに付けてるけど、こんなんが、
 エリア専用設計チタンフレームSicガイド
  『T-ATSG
 エリア専用つっても、他の釣りに使って当然OK。
 ただ、見た目どおり、かなり「華奢」なので、
 ハードな釣りには不向きかな?

 つー事で、ガイドの位置決めをする。
 一応、セオリーっつー物もあるのだが、
 (何ftなら、どんな間隔で何個付けるとかね)
 これがまた、ロッドのアクションに合わせて、微妙に調整しないといけない。
 馬鹿正直にセオリー通りや、反対に、感だけで適当にやっちゃうと、
 実際に使用するとき、とても不思議なカーブで曲がってくれる。

 つー事で、まずは、ロッドのスパイン(カーボンシートが厚くなっている所・いわゆる背骨)出し。
 それに合わせてガイドの取り付ける向きを決定する。
 ロッドクラフト、つーか、ガイドを付ける際、これはとても重要。
 いい加減にやると、キャスト時、ロッドがぶれて変な方向に飛んでく。
 「スパイン」について詳しいことは、また後日。(てか、ブランクメーカーのHPに詳しく載ってるし)

 今回使ったブランクには、予め、この「スパイン」の位置をマーキングしてくれているので、
 非常に楽チンなのだが、一応、というか、しっかり確認をする。
 このスパイン出しの画像はナシ。
 一人で全部やってるから、画像を撮れなかった。

 そんでもって、スパインに合わせてガイドをテープで仮留め。
 このとき、できればここで固定したい!ってのが、
 「継ぎ目」付近。
 このロッドは2pes。
 しかもソリッドティップなので、継いである場所はバットとティップ側の継ぎ目のほかに、
 ソリッドとチューブラーの継ぎ目がある。
 取り付ける位置の一つは、できる限りここに乗せたいので、それも踏まえつつ、位置取る。

かりどめ・手元から見た感じ かりどめ・ティップとバット側フェルール部
 ↑ テープが光ってる
  オレサマの場合はガイドの足の半分くらいの幅のテープで
  こんな感じに留めていく
  これは、とりあえず、順番に付けてみたって状態

 ←手前から見た感じ
  ちょこっと調整してみた
  全体像が見えてくる
  一見よさそうだけど・・・・

 ↓並べて撮ってみた
  ティップ側の根元にガイドが留めてある。
  割れ防止も兼ねて、ホントはここに乗せたかったのだが、
  バットガイドがリールに近くなりすぎるので
  最終的に、それに合わせてもっと上に移動した
  (もうちっと下の画像参照)

かりどめ・真上から写してみた

 んで、ロッドの曲がりに合わせ、さらに調整をし、取り付け位置がほぼ決定したので、
 ガイドの取り付けに掛かるのだが

 その前に、ガイドの下準備

ガイドの足の先端を削っている  最近のガイドの足は、かなり薄くなっているので
 そのままスレッドを巻いていっても良いのだが、
 細いスレッドを使う場合、『段』が大きくなりすぎて
 うまいこと足の上に乗っていかず、ずれてしまう。
 そうなると、足の先っちょがチラリと覗いちゃうので
 スレッドの乗りが良いように、軽くテーパーを付けてやる

 ↓こんな感じ
 こんな感じに削る

 ただし、削りすぎは厳禁!
 ロッドがしなった時、先端がブランクに喰い込んでしまい、
 それが原因で、へしおれる場合がある
 何事も程々が肝心
 スレッド巻いてる最中に、切れたりするし
 オレサマは、チタンでも簡単に削ることが出来る
 オフショアで使い込んで、目のこまくなってしまった
 ダイヤモンドシャープナーを愛用

 下準備が終わったところで、指定した位置にスレッドでガイドを固定していく。
 ガイドの向きも、ずれないように確認しながら、みっちり巻き進める。
 (でも、どんなにみっちりやっても結局ずれる)
 これがまた、結構細かい単調な作業なので、なかなかイラつく。
 でも、オレサマは、こういう結果がきっちり出る作業は好きなので、
 ほっとくといつまでもやってる。
 ちょっとへん。

糸巻き作業  テープで固定したまま巻き始る。
 ある程度、スレッドのみで固定されたら、
 テープを取り除いて、一気に巻き上げる。

 今回は、すべて片足なので、ガイドの『背』側にも、
 3〜4回巻く。
 片足は、構造上、どうしても抜けやすい。
 その防止策なんだけど、これだけでは不十分。
 最終的にはコーティング材で、しっかり固定するのだ。

 ゆっくり、確実に巻いていくのがキモ
 できるだけ、というか、まったく隙間が開かないようにする。
 きれいに仕上げるためには、手間を惜しんでは駄目

 巻き終わった。

いとまき いとまき
 ↑繋いだあたりはこんな感じ
  最初の仮留めより、約15cmほど上に移動している
  そんなもんだから、継口に割れ防止のための、
  スレッドを巻いておいた(基本)

 ←ティップ付近
  ごちゃごちゃしているので見にくいが、こんな感じにセッティング
  ソリッドの継ぎ目にガイドを乗せたため、一番苦労した
  ちなみに、黒のスレッドで巻いているところが継ぎ目

 ↓ティップと、バットの先端付近
  白いスレッドで巻いたのは、最終的にここには蓄光塗料を乗せるので
  発色が良くなるように使用した

いとまき
いとまき いとまき
 ↑フェルール(継)部分
  やっぱ、印籠継は格好良い
 ↑繋いだ状態のフェルール部のアップ
  黒で巻くだけだと、ちょっと寂しいので
  趣味でシルバーのスレッドを混ぜ込む

 まだ途中なので、ヒゲが出てるのはご愛嬌

 スレッディング用の台なんかも作ってある
  (でも未完成・使いやすさ追求のため、どんな風に作るか検討中)
 ので、それを使うと幾分楽なのだが、このブランク、ちょっとヤワヤワなので、
 使用できるのはバット部分のスレッディングくらい。
 現状、スレッディングしたのはガイドだけなので、たぶんグリップ部分の飾り巻きと、
 固定作業まで、台の出番はおあずけ。
 すべて手持ちで巻いていったので、結構時間が掛かった。

 ガイドのずれを修正して、この日の作業は終了。
 このままの状態で、一晩寝かせておくのだ。

 で、翌日(5/17)
 予想どおりっつーか、何つーか、合わせたはずのガイドが、微妙にずれてるorz

 これは、スレッドの復元によるものなんだけど、結構テンションかけながら
 巻いているもんだから、スレッドを伸ばしながら巻くことになるんだけど、
 その分、多少なんだけど、元に戻ろうとするため、巻いた方向の反対側に、
 微妙にずれていきやがるんだな、これが。

 一気に瞬着かなんかでガッチリ固めて、コーティングまでしちゃえば、
 一応ズレずに固定されてるんだけどね。
 でも、ガッチリ固めないで、薄いコーティングする場合(軽くなるのだ)なんかは、
 しばらくしてからコート材が剥れちゃう原因になる場合があるので、ちょっと注意が必要かも。

 ま、この作業には、モレナクついてくるオマケみたいな物。
 なので、わざと一晩寝かせて、ゆっくりズレてもらったのだ。
 で、落ち着いたところで修正するってワケだ。

 そんでもって、これまた撮るのを忘れたので画像は載せられないのだが、
 あらかた修正が終わったところで、一旦ラインを通して、しならせてみる。
 ベンディングカーブにおかしい所が無いかをチェック。
 今回は、かなり慎重に、手間かけてセッティングしたので、ほとんど修正なし。
 微調整だけですんだよ。
 場合によっては巻きなおしになるので、うまくいってホント、よかったよかった。

 ここまでくれば、後はもう、グリップ固定して、コーティングかけるだけなのだが、
 グリップの位置をまだ決めていないので、しばらく作業休止。

    (いろいろ小細工したので、依頼者の手に合わせなきゃいけないのだ。
     出来上がっている分のコーティングをしちゃってもいいのだが、
     その都度やってると、効率(特にコスト面)が非常によくないし、
     硬化待ちの間は、一切触れないので、依頼者が来ても見せられないからね。)

 と、なるんだが、よく考えてみたら、エンドグリップはそれに関係ないので、
 作業を潤滑に進めるため、固定はしないけど、下準備だけしておく。

エンドグリップ エンドグリップ内
 ガタは少ないので、そのまま接着してもよいのだが、力が掛かる部位でもあるので、
 しっかり固定できるように、ちょうどよい太さの糸を螺旋状に巻き、調整。
 瞬着でガッチリ固め、まるっきり遊びの無いようにする。
 ついでにブランク側に凹凸ができることになるので、糊が喰いつき易くなり、
 結果的に接着力もUPするのだ。

 一見、螺旋部分が短いように見えるが、最終的には飾り巻きが入るので、
 その部分は、わざと空けてある。

 てーとこで、今のところ、できる分は一通りやっつけたので、今回はここで終了。
 後はグリップの位置を決め、固定させたら、仕上げに取り掛かることになる。

 なので、次のUPはそれ以降って事になります。
 多分、今週末か、週明けくらいになるかな??
 順調に行けば、それでフルコンプリート!
 乞う!ご期待!!

 とかいってみたりして

 いやー・・・・・・・結構時間掛かるもんです
 5/22現在、二度目のコーティング(上塗り)のモナカ
 予定を2〜3日オーバーしそうです。

 つー事で、途中経過ですー

 依頼者との相談により、グリップの位置決めが終わったので、
 いよいよコーティングに向けて、最後の下地作り。

 

グリップ グリップ
 ↑依頼者の手に合わせて位置決めした所を
  取り外してもわかるように、
  割り印代わりにテープを張ってある

 ←この位置で決定
  これに合わせて、固定用に下地を作っていく


 まずは、↑で決めたグリップの位置がわかるように、テープでマーキング。
 で、一旦グリップ・シートを取り外す。

はずした
ちょっと判りにくい、つか、見えていないけどテープが3箇所に張ってある
ちなみに、置いてある台が、ラッピング用に作ったヤツ(未完成)

 で、一旦外したはいいけど、あったほうが作業がはかどる事に気付き、
 リールシートと、その前後のグリップパーツ類を入れなおして作業開始。

 グリップの前後に簡単な飾り巻きを入れるので、その分を踏まえて、
 下地(固定補助)用の糸を巻いていく。

下地構成作業  こんな感じに、一定の間隔で、
 螺旋状に巻きつけていく

 これはフロントグリップ側
 同じ事を、シートのリア側にもやる
 (センターグリップとでも言うのかな?)

 エンドグリップ用に巻いたのと違う色なのは、
 太さが違うからなんだね
 (奥に移っているのが、エンドに使った糸
  こっちはちょっと細い)

 ロッドにはテーパーがついているので、
 ティップ側に近いほど細くなる
 でも同じ穴径のグリップを付けるため、
 ブランクとの間にできる隙間が変るから、
 それに合わせて糸の太さも変えるのだ

 で、こんな感じになる

下地構成作業  撮影用にざっとやったので、
 ちょっと乱れてるけど、
 こんな感じになる

 そんでもって、螺旋状に巻いた糸を、瞬間接着剤でぎちぎちに固めて、
 その後、グリップの前後にくる飾り巻きを入れるとこんな感じ↓

下地構成作業
下地の仕上げなので、ちゃんと巻いてあるよ
白いのは、瞬着が湿気でかぶっただけなので無問題

 で、いよいよコーティングに取り掛かるのだ。

コーティング作業  こんな感じの
 『ドライヤーモータ』
 (フィニッシングモータとも言う)にかけて
 一分間6回転位のペースでぐるぐる回して
 コーティングが均一になるようにする
 油断するとすごく偏る

 ウチでは、基本的に三回塗り
 スレッドは空気を含んでいるので、
 その空気抜きと、仮固定をかねて、
 薄いコーティングをかけてやる

 それが完全に乾燥した後、二液性のエポキシでコートする
 まずは、全体に馴染むよう、やや薄くかけてやる
 硬化に掛かる時間は、使うエポキシにもよるが、
 うちのは大体一日かけて完全硬化するやつを使っている

 完全硬化後、二回目のコーティング(最終)をする前に
 800〜100番くらいの耐水ペーパーで
 表面を軽くサンディングし、エポキシの喰い付を良くしてから
 バランスよくコーティングを掛けていく。

 これが完全に硬化したら、一応完成となるが、
 気温や湿度の状況等により、表面にムラが出た場合は、
 再度サンディングし、比較的高度の高く、薄い皮膜になる
 コート剤をかけて仕上げるようにしてます

 もっとも、混合率や、混ざり具合の問題でまだらになったり、
 硬度が出なかったりしたら壱からやり直し
 ガイドの取り付けからやり直すのなら可愛い方
 最悪、ブランク取り寄せから・・・・・・・

 今回のロッドは、依頼者の希望もあり、
 ティップ部分のスレッドを、
 蓄光(夜光)塗料でコーティング
 カラーは光度の高い「原色」を採用
 こんな感じ→
コーティング作業

↓各部のコート前(下塗り済み)とコート中(一回目のエポキシコート)

コーティング作業
 ぐるぐる回ってるのでガイドがぶれぶれ
コーティング作業
 糸目もなくなり艶艶Y

コーティング作業
 こちらはフェルール部

コーティング作業
 これで口割れも激減!強度UP!!

 ちなみに、ロッドの使用目的に合わせ、微少ですが、エポキシの硬度を調整したりもします。
 調合比率で変えられるんだけど、その辺の専門家ではないので、詳しくは説明できないです
 師匠(?)に教えてもらった調合比(非公開)でやってます

 つー事で、今現在は、ドライヤーモータでぐるぐる回しているので、
 軽い調整意外ではいじれないので、完全硬化するまで作業はおやすみっす。
 これが終われば、グリップ&シートを固定と、微調整をして、いよいよ完成!
 って事になるのですが、これも結構大変。


 そんでもって5/23月曜日、これにて仕上げっすー
 いよいよグリップの取り付け

 コーティング中、取り外しておいたグリップ&シートを順番どおりに差し込む。
 たぶん一般的には、コーティングよりも、グリップ取り付けの方が先なんだと思うんだけど、
 ちょっと小細工つーか、飾巻きをしたもんだから、後からの取り付け。
 いやね、EVAにマスキングをしても、飾巻きにコートする時、どうしても染み込んじゃうんだよねー
 それが嫌なのと、コーティングの形にちょっと拘りたかった事もあって、そうやったんです。

 つー事で取付け開始
 な・ん・で・す・が
 取り付け作業の画像を撮るのを、すっかり忘れていますた ~(>_<。)ゝ

 言い訳すると、エポキシ系接着剤で固定するんだけど、ウチで使っているのは、
 主に、30分硬化型なんだけど、主剤と硬化剤混ぜ合わせたところから、
 すでに硬化が始まり、きっちり混ぜたら、少しの時間だけど、化学反応を安定させるため、
 寝かせる時間をとるんだよね。

 ま、30分硬化といっても、実際にはもう少し余裕はあるんだけど、
 早めに片付けなきゃいけないことには変わらない。
 で、いろいろ踏まえると、作業時間は、実質20分くらいで済ませないといけないんです。
 てことで、画像撮る余裕なんてなかったっす。

 一応画像が無いとイマイチなので、前に撮ったのを加工してごまかす。

  シート取付け工程
 ↑こんなふうに、ちょうどパイプシートが来る所に、それの内径に合わせて、
 アーバー(わかりやすく言えばスペーサー)を取り付ける。
 既成のコルク製や、ウレタン製のもあるけど、サイズがあまりないし、売ってるトコも少ないので、
 ホームセンターや模型店で簡単に入手できる、マスキングテープ等をぐりぐり巻いて合わせても良い。

 で、まずはこいつを、エポキシでガッチリと留めてやる。
 マスキングテープ等を使う時は、特に念入りに固めないと、後でパイプシートがズレたりする。

  シート取付け工程
 で、アーバーを使う場合は、それをしっかり固定できるくらいで良いのだが、
 マスキングテープの場合は、こんなふうにエポキシを塗りたくって、
 これでもかぁぁぁぁぁ!って位、がちがちに固める。
 ちなみに、オレサマがマスキングテープを使う場合、パイプ内径より、
 やや細めに巻いておいて、完全に硬化したら、内径に合うように削る。

 こんな感じ↓
  シート取付け工程

 で、下準備が終わったら、いよいよグリップとシートの取付けだ。
 ここでポイントとなるのは、取り外してあったグリップとシートを、
 エポキシの付いていない状態で通し直しておく事。
 通す前に付けちやうと、フロント、もしくはリア側に接着剤が押し出されて、
 グリップや、ブランクがデロデロになっちゃいます。
 それと、どの位置に取り付けるのか、正確に決めておく事を忘れちゃいけない。
 で、フロントは取付け予定の位置よりもさらにフロント側、リアはリア側ににずらしておく。

 今回のはセパレートなので、まずはフロントとリア(センター?)だけ通したんだけどね。
  (その方が、工程的にらくちんで、失敗率が低い。でも、実は定石ではない方法・・・・)

 シート取付け工程

 ↑こんな感じに満遍なくエポキシ系接着剤をぬったくり(黄色っぽいのが新しく塗った方)、
 まずは、シートをゆっくりと、指定した位置にあわせる。
 この時点でしっかりと硬化させてから、グリップ取付けに移った方が、失敗は少ない。
 その場合、ここで向きを間違えたまま固定したら大変。
 ガイドの方向を確認してしっかりと合わせて硬化させる。

 なんだけど、時間がかかっちゃうので、一気にやっつけるのさ。

 下の画像の感じで、シートの内径に合わせて削り込んだEVAグリップを、
 シートの位置がずれないように、ぐりりっとぶっこむ。
 そのとき、接着剤が多すぎると、はみ出して、汚くなっちゃうので注意。

 グリップ取付け

 このロッドのフロントグリップは、ちょっと変形させてあるので、向きを間違えると大変。
 テープでバミっておいた位置にきっちり合わせ、ずれないようにテープ等で固定する。
 今回のは、シート部がまだ硬化されていないので、改めてガイドの方向にあわせなおす。
 エンドグリップも同じようにして、しっかり固定する。

 ここまでの工程を、約20分間以内に終わらせないと、変な位置で固まってしまう。
 そうなったらグリップ破壊してやり直し・・・・・・〜〜〜〜〜((((((ノ゜凵K)ノ

 すべてぶち込んだら、後は、硬化するまでしばし休憩。
 硬化するまでの、残り約10分間、エポキシが偏らないように、適度に動かしてやる。
 んで、きっちり硬化したのがこんな感じ↓

 グリップ取付け

 グリップ各部のUP

グリップ取付け グリップ取付け
あまり拡大になっていないけど、
こんな感じでコート部分が出るように
セッティングして見たのだ
グリップ取付け 取付けの順番が違ったのは、
これの為でもあったのだ
それにしても判りにくいな

グリップ取付け

 で、↑の画像にも写っているんだけど、ちゃんとラベルも付いている。
 名前もそれなりに考えてつけてみた。

ラベル自体はこんな感じ↓

「HUNTER」のロゴと、長さとアクション
それと、このロッドの名前が書いてある
メバル狙ってて、間違って(つか結構あるけど)
ソイ・シーバスかかっちゃったらどうしよう♪
いやーんまいっちんぐY つー事で、
"RISKY GAME MAKER"ってつけてみた
依頼主も気に入ってくれました

 ラベルにも、剥がれ防止のためにコーティングを掛け、それが完全に硬化し終わった、
 翌5/24
 ついに 完・成!!
 なんだかんだで、仕上がるまで10日くらいかかっちまいました。

 しかし、さすがオレサマ、やはりここでもやってしまった

 仕上がった画像撮ってねぇ...._| ̄|○

 しょうがないので、最初の方で使った、仮止めの画像を載せよう・・・

 ま、そんなこんなで出来上がり、昨日(5/25)だっけかな?
 依頼主が受け取りにきたのでお渡しする。
 どうやら御満足戴けたようで、早速使ってみたとの事。
 試しにブラック狙いに行って、しょっぱなで40UP釣ってた・・・・・・
 とりあえず『楽勝』との御報告を戴きました。


 いやーよかったよかった
 つー事で、今回のロッド作成は終了。
 ってことになります
 次は、一旦釣行記を仕上げてから、ハンター塩津用にカスタムした、
 元々はバスロッドだけど、何の因果か○○○釣り用に変身した、
 よくわからん8ftベイトキャスティングロッドのネタをUPしたいと思ってます。

 それと並行して、現在製作中の、大型根魚ぶっこ抜き用
 8ftオーバーベイトキャスティングロッドの経過もUPしていきますー
 つーか、通販企画もUPしなきゃいけないのに・・・・・・orz
 (こっちの方が、重要な気が・・・・・・・)

 ちゅー事で、長々と続いたこの企画も一旦終了。
 お付き合い、ありがとう御座いました。

 何か御要望等ございましたら、できるかどうかわかりませんが、
 掲示板にでも、かきこんでくださいー(o_ _)o))
 時間と気力と財力が伴ったら、やってみるかもしれません。

















 実は、もう一本同時進行で作成中だったり。
 こっちは、これがまたごっついの。
 全長8'3"〜8'6"の、ヘビークラス・ロング根魚ロッド
 理想はオフセットor1&ハーフだけど、最悪1pes。
 すでに重たいことは決定の、使う場所、使う人を選ぶ、
 つか、極一部の際立った人以外見向きもしないようなやつ。

巨大根魚専用変態ロッド
クリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます ←長いほうね(笑
もちろんベイトロッド
並べてあるのはオレサマ愛用の7ft8in
それでも十分長いのに、この差って・・・・

ちなみに、この状態で、約8ft6in

この状態でっつーのは、ちょっとワケアリなのだ
そのヒミツは、追い追いUPしてきますー

今付いているガイドは、たとえ「船竿」と呼ばれても
オレサマお気に入りの『ローライダー』を採用
大体こんなトコかな?って位置にテープで仮止めしてある

ダブルフットなので片足よりもちょっと数は少なめ
画像では、TOP無しで8個付いてる
固定方法はソルトらしく「ダブルラッピング」を予定
これで十分いけると思うけど、場合によってはもう一個増えるかも

すでに重いので、理想は「チタンローライダー」を使いたいけどコストがね
 (チタンだと、一個当たりの定価は、\900.-スタートだから、
  仮に総数10個だとすると、ガイドのみの単純計算で、かるーく壱萬超えしちゃう。
  片足なんかで作ったら10個ですまないから、そうなるともう、しゃれにならんですよ)

参考までに、左のロッドは補修だらけなので、補強も兼ねての総数11個
本来なら、9個もあれば十分なのだが、先折れだから・・・・

現状、何とかオフセットになっていますが、
テストしてみないことにはなんとも・・・・・・

オレサマ達のアワセは、他に人が見るとびっくりするくらい
ストロークがおっきくて、強いいらしいから、
長い分、下手すると接合部のカーボンパイプが折れるかも(笑
86の1pesは、さすがに持ち運びの面で問題がありすぎるので、
一応、その場合の対策も練ってはいます


 今のところ、買いそうなのは、塩津とその弟子×1くらいかな?
 でも、塩津は今、某メーカーでロッドのテストやってるから買わないかも。

 まだ材料が揃いきっていないのと、ちょっと問題が出来てしまったので進行が遅いけど、
 こっちも、じきにUP予定。



現在まで、依頼品、個人用含めて、数十本のロッドを修理&改造&作成してきた経験を元に、
御依頼主のご要望にそえる、ご納得いただける品を作り上げるよう、
そして、当然の事ながら、実釣に十分耐えられるよう、手間を惜しまず作成しておりますが、
なにぶん、独学なもので、プロのビルダーの方達から見れば、技術は稚拙なものであったり、
セオリーどおりの作り方はしていないかもしれませんが、今後とも、より良い品を作る為、
精進してまいりますので、その点、ご容赦下さいますようお願い申し上げます。

中野釣具店
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TEL 022-261-0752
FAX 022-261-0852
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