ウェア T

釣りをする以前に、ま、普通、出かける時は服を着ますが、
釣りに行くとなると、普段着ているものの他に、状況によっては、
ちょいと特殊(?)な衣料品が必要になってくるわけです。

つー事で、代表的なものと、その使い道を"ざっと"ですが、ご説明♪


T−1:レインウェア

誰がなんと言おうと、釣りに必要なウェアはこれ!
単純に、「雨具」としてだけではなく、風の強い日や、肌寒い季節には、
これがあるだけで、スッゲー釣り環境が快適になる。

特に、最近のレインウエアは、高い透湿機能など、快適性に優れた物が多く、
さらに、人体工学に基づいた見事な裁断で、動き易さもバツグンになっている。
一昔前は、『いかにも釣り人!!』なデザインが多かったが、
最近は、開発サイドに女性スタッフを多くしたり、
それなりのデザイナーをあてがったりしちゃってるようで、
なかなか「おしゃれ」(笑)にもなってきております。

で、現在販売されているレインウェアは、ざっと、
@:快適性を重視した物
A:防水(耐水)性を重視した物

の、二つに分類されているようで・・・・・
とりあえず、これを説明します。

@ 快適性を重視した物

この手のものは、『高透湿性素材』(こうとうしつせいそざい)、
「蒸気は出ていくけど、水分は通さないよ〜〜〜♪」と言う、
簡単に言ってしまえば、とにかく『ムレにくい』素材を使用して、
汗をかいても、常に「さらっとした」着心地をもたらしてくれる、
とってもステキな機能を持った生地で作られた物がコレにあたります。

代表的なものは『ゴアテックス』や、『エントラント』
ゴアに関しては、いまだに高価ですが、最近では、技術の向上か、
(ま、一番の理由は、需要に伴い生産量が増えたからだと思うが)
安い物では、¥6,000-を切るほどになっております。

特徴としては・・・・・
・とにかくムレ無い!
・防水・耐水圧性が高い
・軽量な物が多い
・デザインが豊富
・多機能化されている(携帯用ポケットなんかも付いてたりする)
などなど、細かい所をいい上げれば切りが無いのですが、とにかく種類が豊富で、
様々な釣りに対応してくれます。

が、やはり、欠点もあります。
コレは、透湿性素材を使用する以上、避けて通れない事でも有るのですが、
 T:使用しているうちに、撥水性が落ちてしまい、ムレ無いはずなのに、ムレてしまう。
 U:生地を縫い合わせて作られるため、長く使ってると縫い目から浸透してくる。
などです。

Uに関しては、最近の物は、裏側からしっかりシーリングされている物がほとんどで、
欠陥品・不良品でもない限り、長期間使っていたら、透湿素材でなくとも、
普通に起こる現象です。
もし、そこから浸水してくるようになったら、単純に、
『そろそろ変え時かな?』とでも思ってください。

問題はTのほう。
これは単純に、手入れがなっていないのです。
勘違いされている方も多いのですが、この『透湿性素材』というものは、
表生地の事ではなく、簡単に言えば、その裏側に貼り付けられた『フィルム』の事で、
それだけでは耐久性が無いので、丈夫な生地に貼り付けているわけです。

で、なぜ蒸れるかというと、実際に水分を弾く面、つまり、表生地の
『撥水(はっすい)性』(いわゆる防水性)が、長期間の風雨や、汚れによって損なわれ、
生地にべったり水分が付いてしまうと、本来ならば、そのまま外に出されるはずの、
蒸気(湿気、つーか汗)が、通せんぼされてしまい、
その結果、中で結露してムレムレになっちまう・・・・・
というのが原因。
つまり、海水をかぶったまま放置したり、汚れを落とさなかったりしたため、
せっかくのスバラシイ機能が、全く役に立たなくなってしまっていると言うこと。
だから、手入れが悪いのが原因と言うことになる。

しかし、中には、ちゃんと洗濯もし、防水スプレーなどで、しっかり手入れしているぞ!
といいながらも、蒸れちゃう方が出てきます。
コレは、大概、使っている「防水スプレー」が原因。
『透湿素材』は、それ自体に、とっても小さな穴が開いており、それを通って、
湿気が出ていくのですが、防水スプレーによっては、その穴を埋めちゃうという、
とってもセツナイ現象を起こしてしまうのです。
そうなっちゃうと、もう、復活してくれない場合が多いので、要注意!!
透湿素材専用のスプレーが、各社から発売されているので、それを使うように!!!
と、まぁ、そんなとこです。

それと、透湿素材を使用したレインウェアは、強度が無い!
たか言ったりしますが、それは昔の話。
要は、表生地次第なので、用途(釣場)に合わせて選んでください。

A 防水(耐水)性を重視した物 

このタイプは、快適性よりも何よりも、とにかく濡れない事を重視した、
とっても防水性の高いもので、主に、PVCなどを使用したものがほとんど。
簡単に言えば、『ゴム引きのカッパ』ですな。

コレには、
1:完全PVC・シームレス(縫い目なし)加工タイプ
2:PVC裏引き加工タイプ
の二通りがあります。
最近は、PVCより軽量な素材を使っているものもありますが、
いずれにせよ、似たようなものです。

1は、もう、完全に防水性に特化した物で、PVC、まぁ、ゴムみたいなのを、
ほとんど縫い合わせることなく、接合部のほとんどを溶着しているので、
縫い目から水が入るって事もなし!(つーか縫い目無いし)
きっちり着込めば、穴でも開いていない限り、
風雨に曝されても、どんなに波をかぶっても、
中に着ているものは濡れません。(顔っつーか、襟からは入るけどね)
ま、動かなければね。

一応、裏にメッシュを張ったり、背中にベンチレートを付けているものもあるけど、
はっきりいって、快適性など考えていないようなもので、
もう、こいつを着て動き回ったら、とにかくムレムレです。
せっかく外から濡れなくても、自分の汗で、びっしょりぐちょぐちょになっちゃいます。

ついでに、デザインも、これといっったしゃれっ気など無く、
実にシンプルなデザインの物が多いてーのがまたなんとも・・・・
それと、普通に釣りに使う分には問題ないのですが、引っかき傷には弱いので、
藪を越えるような釣りには向かないです。
なので、スッゲーびしょ濡れになるけど、あまり動きの無い釣り、
特に、船釣りにおすすめです。

2は、1を、いくらかでも快適にしようとして作ってあるような無いような・・・
構造的には、透湿素材のレインウェアと同じように、表生地の裏側に、
PVCを貼り付けた物。
こちらも、防水性が非常に高く、丈夫で、それでいて、デザインも豊富。
価格も、高くても15Kくらいと手ごろなのがうれしいが・・・・・・・・・
やっぱりムレます
裏地にメッシュや、化繊のさらっとしたのを付けたりしてますが、
やっぱり通気性が悪いので、限度があります。

しかも、構造上、生地を縫い合わせて作られるので、使っているうちに、縫い目から
ひんやりと、水分が浸入してまいっちゃいます。
この手のは全てそうですが、オケツが一番最初にしみて来ます。
しかし、全く空気を通さない分、ちょっと寒い時期は、とても暖かいのでGood♪
(実は、透湿系の物は、ある条件が整うと、風を通しちゃったりします)
非常に丈夫なものが多いので、藪をガシガシ掻き分けてたどり着くような、
とってもヘビーなルートを通らねばいけない釣り場に行くとき便利です。

ちなみに、オレサマが磯場に行くときは、この手のを着込んでいきます。

前述の通り、最近のレインウェアは、かなり多機能化してきており、
一部、高価なものになると、インナー等との組み合わせにより、
かなり高性能な防寒着として使えるものまで出てきております。
実際に使う状況とと、予算に合わせて、より良い物を選んでください。

  ウラワザ?
   PVC裏引き系レインウェアの下に、透湿系のレインウェアを着込むと、
   その間に汗がたまってくれちゃうので、意外とムレにくく、
   外側は、非常に丈夫な生地を使っているので、ヘビーなポイントに突っ込んでも
   透湿素材をいためることなく使用することができるので、結構おすすめです。
   何事も、応用する事が大切です♪



T−2:フィッシングブーツ

なけりゃ無くても問題ないけど、有った方が釣りの幅が非常に広がる、
実にナイスな釣りアイテムがコレ。
見た目は、なんて事無い、長靴なんだけどな。

ただ、一般的に使われている長靴との違いは大きく、
ちゃんと、釣りをするために作られているってとこがポイント。

釣り場は、通常では考えられないほど、起伏に富んでいたりするので、
フィッシングブーツ全体、脱げにくく、足首部分の柔軟性が高いものが多い。
これも、まぁ、人体工学とやらに基づいているそうなんだけど、
普通の長靴よりも、歩き易い物が多いようですね。

素材も、ただのゴムではなく、ウエットスーツなどに使われる、
ネオプレンや、クロロプレンなどを、EVAなど、耐久性の高い素材と組み合わせて、
ハードな釣り場でも使用にも耐えられ、快適性もそこそこ高いものが作られています。

で、一番の違いは、やっぱり『ソール形状』でしょう。
フィッシングブーツと呼ばれるものは、
@:ラジアルブーツ
A:スパイクブーツ
B:デッキブーツ
C:フェルトブーツ

の、4種類がメイン。

@:ラジアルブーツ
これは、一番普通のブーツに近い物。
ソールは、ゴム製のものがほとんどで、非常に歩き易く、比較的滑りにくい。
釣りに限らず、オールラウンドに使用できるブーツで、
特に釣り場が限定されていなければ、まず、最初に買うならコレでしょう。
ただし、滑らかな所が濡れていると、つるっと逝っちゃうので、その辺注意。

価格も、安価な物が多く、特殊な物(ソール張替え可能モデルなど)を除き、
高くても、壱万切る位。
安い物になると千円台で買えるので、それでも、まぁOKでしょう。
ただし、安物は、所詮安物でしかないって事を忘れないように。

A:スパイクブーツ
これはもう、釣り以外には、山菜(茸)とりに使うくらいしかない、
とっても用途が限られたブーツ。
その名の通り、ソール部に、スパイクピンが穿ってあり、すべりに強い。
そのため、特に、磯場での釣りに使用されている。
ただし、油断は禁物で、平らな所や、新しいテトラ、鉄板あたりとは、
すこぶる相性が悪い為、痛い目に会う可能性大!
μの高いところを選んで、歩くようにするのが吉。

価格は、ラジアルよりも高価で、高いものになると、余裕で2万いっちゃうが、
最近は、¥3,000弱で買えるものも出ている。
でも安いものは、ヘタるのも早いので、こまめにチェックが必要。

ラジアルに比べると、使う場所が場所だけに、消耗が激しく(スパイクピンも減るし)、
ワンシーズンに一足のペースで買い換える場合も多々ある。
最近の高価なものは、簡単に、ソールだけ張替えられる物も結構有るので、
頻繁に磯場に通う場合、こっちの方が、結果的に得するかも??

B:デッキブーツ
これは、主に、つーか、船の上でしか履かないようなブーツ。
ソール形状が独特で、踵が無く、まっ平らで、そこにほっそい溝が規則的に、
いっぱい切ってあるのが特徴。
やっすいデッキシューズとおんなじソール形状ですな。

一見、とても滑りそうですが、濡れた船上では、なぜか素晴らしいグリップ力を発揮する。
ま、スタッドレスタイヤがなぜ滑らないか?って理論と同じなんだけどね。
実際使ってみると、多少、慣れは必要だが、ラジアルより、遥かに滑らない。

しかし、それも、あくまで『船上で』の話なので、船釣りをしない人は、
はっきりいって、買う必要はないといっても過言ではない。
(つーか、最近は、カタログ落ちしてしまったメーカーもある)
それに、最近は、ラジアルとデッキ、両方の性能を持ったブーツが出ているので、
それを選んだ方が利口かな?

C:フェルトブーツ
これもまた、ちょっと特殊なソールを持ったブーツ。
主に磯場で使用。 釣り用以外で、見た事無いかも・・・・・・・・・・・
濡れた場所で、さらに、コケや海藻などで滑りやすい所に強いブーツで、
その名の通り、ソールが『フェルト』で出来ている。

意外と履き心地は良く、結構どこ歩いても滑りにくいのだが、
フェルトだけに、減るのがとっても早いので、頻繁に使う人は、
結構ハイペースで、ソールの張替えをしなくちゃいけない。
昔はカッターで切り離してボンドでくっつけて・・・・・・と、とても面倒だったけど、
これも、スパイクといっしょで、簡単に張替えられる物が出ているので、
それを選ぶのが良。
ちなみに、フェルトソールに、スパイクピンを穿った、
『ピンフェルト』『スパイクフェルト』なんて言う、オイシイ所取りの物もある。

ちなみに、ソール張替え可能なブーツ。
同メーカーで、同サイズ、同タイプで有れば、基本的に、
スパイク、ラジアル、フェルト、ピン(スパイク)フェルト
全て互換性があるので、状況に合わせて張替える事もできる。
決して安くは無いが、様々な釣りをする方は、この方法が一番お徳です。

最近は、フィッシングシューズという物も多数出てきており、
これは、ハイカットのバッシュのようなデザインで、スパイクや、フェルトソールが
貼り付けられている物で、非常に歩き易く、機動性に富んでいます。
それ単品、もしくは、防水性、保温性のあるネオプレンソックスなどを
組み合わせて使用する場合が多いようです。
ちっとばかし高いのが難点。



T−3:ウェーダー

これを使うのは、釣り人と、水産関係者くらい。
いわゆる『胴付き長靴』や『特長』と呼ばれるもので、
簡単に言えば、完全防水のズボンがついた長靴のような物。
この手は『ブーツフット(タイプ)ウェーダー』とも言います
ブーツでは入り込めない水深に立ち込む場合(ウェーディング)に使用される。
ソールは、フェルトソール、ゴム底、スパイクソールの物の三種類が中心。
釣りの場合は、フェルトソールの物を使う場合が多い。

素材は、ブーツ部分は、ゴム製か塩ビ製が多く、ズボンにあたる部分は、
ネオプレンやクロロプレンなどのゴム系と、ナイロン製のものが多い。
なかには、ゴアテックスなど、透湿素材を使用したものがある。
一番使用されているのはナイロン製。
理由→安いから。

ナイロン製の物は、¥3000弱くらいから有り、とっても手ごろだが、
冬期間は言うまでもなく、春先や秋口など、水温が低い時はとってもつらい。
その上、夏場はとってもムレるので、ちょっと悲惨。
ネオプレンなどのゴム系は、保温性が高いので、寒い時期はこれが一番なのだが、
生地が厚く、重量がかさむのと、価格が2万前後と高価なのもネック。
透湿素材を使った物は、夏場、暑いときにムレ無いので快適だが、
ゴム系より高価なの物もあるので、ちとその辺がツライ。

で、ウェーダーのタイプは大きく分けて、
@:ヒップタイプ
A:ウエストタイプ
B:チェストハイタイプ

の、三種類。

@:ヒップタイプ
これは、股下までの長さの物で、いわゆる『特長』です。
左右1つずつあり、上部にあるベルトを、ウエストベルトに固定して使います。

だいたい、膝くらいまで入れば十分なポイントで使用しますが、
逆を言えば、その程度しか立ち込めない、と、言うことにもなります。
その代わり、安全性も高く、脱ぎ履きが非常に楽で、頻繁に移動を繰り返す場合、
非常に便利でもあります。

A:ウエストタイプ
胴付き長靴、いわゆる『胴長』といわれるのがコレ。
たぶん、一番多く使用されているモデルで、左右一体というか、ズボン型で、
サスペンダーなどで吊って使用する。(だいたいは標準装備)
股下くらいまで立ち込めるので、釣り場を問わず、よく、使用されている。

ナイロン製のものが多く、軽量な為、歩くのもそれほど苦にならないが、
立ち込んだ状態で転ぶともう悲惨。
下手すりゃ死ぬので、使用時は、十分注意して移動しないとダメ。

B:チェストハイタイプ
これも胴長だけど、正確には、『胸当て付き胴付き長靴』となる。
ウェストタイプよりも丈が長く、胸のあたりまで有る(だから、チェストハイなのだ)。
これも、サスペンダーで吊り、さらにウエストベルトで締める物が多い。
ナイロン、ゴム製とも、多数出ているが、ちょっと重いのが難点。

かなり深いところまで、立ちこんで釣る事ができるが、ウエストタイプと同様、
立ち込んだ状態で転ぶと、えらい目に会う。

てことで、注意点は下のほうに書いておきましたので、ウェーダーを使用している、
もしくは、これから購入しようと思っている方は、一度お読みください。

ウェーダーのバリエーション

『ストッキングウェーダー』

 ウエストタイプ、チェストハイタイプには、
 『ストッキングウェーダー』と呼ばれる物があります。
 これは、簡単に言えば、靴の部分が無く、その代わり、靴下が着いている感じ。
 構造ははまさに、女性のストッキングのような感じですな。
 渓流のルアー・フライフィッシングをする方々がよく使ってます。

 で、ナイロン・ゴム系・新素材といろいろ有り、それを履いた上に、
 通常、靴紐で締めこむ、『ウェディングシューズ』なる物を履いて使用します。
 足がブーツ内で遊ばなくなる為、歩き易く、転倒する確立が激減します。

 ウェーダーを使っている方は、経験があるかと思いますが、
 ブーツフットタイプを使っていると、たまに、ブーツの中でコケる事があります。
 それがないだけでも、とってもラクチン。
 ただし、ウェーダーのほかに、必ずシューズが必要になる分、
 下手に良い物を選んじゃうと、コストパフォーマンスは
 激悪になってしまう場合があります。

『スリムウェーダー』

 ちょっと高いですが、ウエストハイっつーか、チェストハイって感じの
 『スリムウェーダー』って言う物も有ります。
 これは、主に鮎、渓流釣り、それと、一部、磯場での釣りに使われたりしていますが、
 要は、隙間無く、身体にぴったりフィットする、ウェーダーの事で、
 ほとんどの物が、ネオプレンなど、ゴム系の素材を使って製造されています。
 完璧とはいえませんが、一般的に売られているウェーダーより、かなり安全で、
 非常に動き易いのが特徴。

 最近は、このスリムウェーダーとストッキングウェーダーのアイノコ
 『ドライタイツ』等と呼ばれる物が販売されており、
 こちらはさらに歩き易く、安全性も高くて非常によいです。

 このスリムウェーダー系、ホントはおすすめしたいのですが、
 全体に高めなのと、体型に合わせてサイズを選ばないといけないため、
 一部、特殊な体型の方だと、サイズが無い(だいぶ、細分化はされてきましたが・・・)、
 もしくはフルオーダーになってしまうという、恐ろしい事態になってしまいます。
 それと、見た目がピチピチなので、バスフィッシングで使うのはかなり恥ずかしいです。

重要! ウェーダー使用時の注意点!!

ウェーダーを使用して、水域に立ち込む際、一番注意しなければならないのが、
立ち込み時の転倒 です。
よく、鮎釣りシーズンに、『釣り人、川で流され死亡』などと、ニュースで報道されますが、
それの一番の要因は、
『ウェーダーを履いていたがため、起き上がれず、溺れて死亡』
と、言われています。

どんなに泳ぎが達者な人でも、ウェーダーを履いたままではまともに泳ぐ事は出来ません。

一番危険なのは、ウェーダー内に空気が入ったまま、転倒してしまったとき、
その空気が、足の先端の方に移動し、強制的に逆立ちさせられてしまった場合です。
そうなると、もう、よほど訓練でもしていなければ、起き上がることは不可能に近く、
さらに、一度パニックを起こしてしまうと、膝ほどの水深でも溺れてしまいます。
よく、ウェーダーを履いたまま転ぶと、水が浸水して重くなり、立ち(起き)上がれ無い・・・
と、言う人たちがいますが、実際は、かえってそうなった方が助かる率は高いのです。

ヒップタイプのウェーダーは、安全性が高いと前述しましたが、
このタイプのウェーダーは、中に入っている空気が少なく、水も入りやすいため、
たとえ転倒したとしても、ひっくり返り難い。
そして、何より、深場に入ることが出来ない事が、結果的に他のタイプよりも
ずっと安全性が高くなると、言うことが理由です。

どのウェーダーを使っても、「深い所に立ち込まない」と、言うことが一番よいのですが、
釣りによってはそうもいかない場合があります。
特に足場の不安定な、川(特に、鮎・渓流釣り)でのウェーディングをする際は、
スリムウェーダーや、ウェアUで紹介する、フィッシングタイツを使用することを
おすすめいたします。

立ち込む際は、足場をしっかり確かめ、ゆっくり確実に移動するよう心がける必要が
それはもう、とっても盛りだくさんにあります。
『慣れ』は禁物です。

以上の点を十分留意した上で、ウェーダーを使用していただくことを切に願います。

中野釣具店
宮城県仙台市青葉区宮町一丁目4-12
TEL 022-261-0752
FAX 022-261-0852
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