at 2001 11/30
11/27  恐怖!釣人は見た!防波堤に隠された生と死の狭間!
果たしてその○○○の運命とは!

at 2001 11/30
う〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・ 

本気で絶不調のわたし・・・

相変わらず、体の調子も悪いのだが、

『おさかなさん』の方はそれを遥かに凌ぐほど調子が悪い。

いったい何が悪いのか、これがもうさっっっっぱりわからん!!

思い返してみれば、今年の頭、数釣りの代表格でもある

『ワカサギ釣り』

から大して釣っていないのである。

『バス』

なんかは、コマイのをすべて混ぜても100くらいとったかな?

それでも、例年に比べればたいした数ではない

(CO2は今年も1000・・・とんでもねえ釣果だ)のだが、そろそろ氷が張りそうなので、

今年はもう行かないだろう。

『青物』

これはまたすごい!イナダ×17、サバ×1・・・記録である。

こんなに少ない釣果は、青物ルアー(ショア・オフショア含み)を

もう10年以上やっていて初めてのケ・イ・ケ・ン♪だ・・・

つーかねぇ・・・今年はまったく持って船に乗っていない

(通算4回・・・あとは天気に負けた・・・)からしょうがない話なのだが、

この、「船に四回しか乗れていないっ!」つーのも初めてだねぇ。

でも、南下するか、日本海側に行けばまだ狙える分まだましだねぇ。

基本的に、ここ十年来、その年の最大(最多)の釣果を揚げているのが、

この『青物ルアー』なのだが、今年はどうやらワカサギを越える釣果を上げるのは

限りなく不可能に近いようである。

『根魚』

コイツは・・・・強敵だねぇ・・・

今が一番でけえのをぶち上げられるはずなのだが、わたしの釣果はさっぱりだねぇ・・・。

コマイのを狙えば何とか…ってとこだが、まともなのはナッシング、

ひたすらやられ続けている。

さんざん通っているから、足腰は丈夫になった

(翌日以降の筋肉痛がなくなった)ことが一番の釣果かな。

『鮎』

わたしの夏のメインターゲットであるコイツも、今年は一回だけだねぇ、行けたのは。

数はまあまあだったと思うけど、天気が・・・・。

それで得たものと言えば

「凄まじく茶色い水の中では釣れない」

「増水も、しすぎると釣れない」と、まぁ、あたり前のことを再確認したことかな。

『シーバス』『雷魚』『サクラマス』・・・・

そういやぁ、こいつらは今年行ってねぇな。来年だな!来年!!

あと何釣ってたっけか?

そんなことも判らない位、情けねぇ釣果なのだ・・・

まいったなぁ・・・いい形のを「掛けた」まではあるんだけどねぇ・・・

さんざん糸ぶっちぎられたよ今年は(釣行記に書いてないのも結構あるのだ)

・・・・逃がした『魚』は大きい!

って言うけど、今年の傾向は、まさにそのとおりだねぇ・・・・マジで。 

魚も女も・・・・・・・


仙台でも、すでに初雪が観測され、今年ももう、僅か一月ほどしかないというのに、

いったい何をやっているのか!?

つーことで、またまた行ってきました!

『牡鹿半島攻略!そろそろここに飽きてはきてるけど、

やられ続けはオレサマの沽券にかかわるぜぇ!!デカデカ根魚ゲット大作戦!!!』

(でも、何も考えていない)


 当日。CO2から電話で「今日釣りにいきませんか?」

わたし「いいけど、夕方からしか出れねぇぞ。それに、車がねえ。」

CO2「へ?なんで???」

わたし「しゅーりちゅー」

CO2「あ"〜〜〜、おれの車でもいいですよ、ボチボチ行きますんで。」

わたし「おう・・・」

相変わらず活きの悪い会話である。

それは良いとして、さっそく準備準備♪

「今回こそはやっつけてやる!!」

ってなもんで、車から降ろしてあった荷物をあさり、今回も、かなり慎重にセッティング。

三時頃、ラインをセッティングをしているところで、CO2到着。

まだちょっと出掛けられなかったので、その間にラインの巻き替え&セッティングを済ませ、

ようやく店を出れる条件を満たした三時半、いつもの所にいつものようにドライブ開始だぁ!

いい具合に込みまくっている幹線道路を抜け、有料道路に突入!

最近のルールで、料金は横っちょに乗っているヤツが払うことになってしまっているので、

今回はわたしが払った。

で、いつものくさくさゾーンを抜け

(本気でくせぇ、ここは・・・

昔はとってもくさい匂いをかぐために、わざわざお金を払っていたものだよ・・・)

煙突から立ち上る煙で風向きを確認。

「・・・北西っつーか、西・・・かな?・・・」

「暗くなって北西。で、波2mってとこかな?ちと辛いかな・・・」

「八時頃落ち着くのを期待!ってとこかな」

予報では北西だったのだが、多少ずれているようだ。

見た感じでは風速3mってとこだ。

ここでこんな感じだと、いつものポイントは、ざっと風速6mってとこだろう。

・・・・慣れと言うのは嫌なもんで、結構回りを見渡すと、天気を予想できるのだ。

さんざん痛い目にあってるからねぇ・・・

しかも、今回の予測は、ほぼ完璧にあたった・・・・いいのか悪いのか・・・

その日の半分くらいしか予測できない、便利なようでいまいち役に立たない特技だ。

釣人と山人は結構持っている人が多いのも厄介だ。

途中、いつものコンビニにより食料を補給。

メロンなんたら言うアヤシゲなパンとコーヒーを二本買い、

いつものようにいつものワインディングに突入!すでに辺りは暗くなっていた。

このワインディング、夜中はいいのだが、夕方は結構交通量もあり、

そうなると必然的に、とろとろ走りやがる車や、

速く走りたくてもそうはいかない大型トラックが結構いる。

一番の強敵は

「オバハンどこ見て走ってんだ?!直線だけハエ〜よ、かんべんしてくれ車」なのだ。

で、今回は、わたしがとてもイカシた胸焼け確定のパンを喰い終わるころ、

前方に二台の車。先頭は普通のセダン、次は『Z』・・・

「おせえのはセダンだな、あとはZだし、まあ何とかなるだろう。」

 そのうち抜けるべぇ・・・なんて思っていたのが間違いだった・・・

なかなか微妙なスローペース&大量の対向車&ブラインドカーブの連続で、

なかなか抜けねぇ・・・

と、ここで重大なことに気がついた!セダンとZの車間が徐々に開いているではないか!!

「なんだぁ?!」

わたしもCO2も、まるっきり思い違いをしていた!

そう!遅いのはセダンでは無く、

『Z』

だったのだ!単純に、ここまで三台並んでいたのは、大してきついカーブもなく、

セダンが安全運転(普通の走り)をしていたため、何とか『Z』が付いていけただけだったのだ!

CO2の車もアオリ気味だったけど・・・

かくして!CO2の運転する、アメ車のような排気音のポンコツスターレットと、

どう考えてもぶっちぎられるの確定だった『Z』との

『超低速!いったい何回ブレーキ踏みゃぁきぃすむんだ?!ランデブー走行』

がスタートしたのだった!・・・・10キロ以上も・・・・

・・・・いやぁ・・・・コイツがほんとにもう、どーなってんだ?

つーくらい『遅い』のだ・・・・いくらワインディングロードだとは言え、制限速度は40km。

つーか『違反』だが、そこそこいい車なら、よほどきついコーナーでもない限り、

60でも余裕でクリアできる道を・・・・

最低速度15K!

・・・こ・・・これはすごい・・・凍っているならまだしも、路面は完全ドライ、

制限速度で走っても余裕ありすぎるコーナーで、である・・・・

しかも、どうやら対向車が怖いらしく、すれ違うたび『直線』ですらブレーキング。

直線でこうなのだから、カーブなんかはもう、

あたり前のようにコーナリング最中にブレーキパカパカ踏みまくり・・・・

いやぁ・・・・命が縮む思いだったよ・・・・

前を走る車がいやぁ〜〜な感じのばあい、車間を空けて走ればいいのだが、

コイツがひっじょ〜に遅すぎて、すぐ追いついてしまう・・・

「それなら抜かせばいい」

と思う方も多いと思うのだが、これがまた、いい感じで対向車が来るし、

ブラインドコーナーが多く抜かせねぇ・・・

たまにある直線で一気に抜こうとすると、

ここぞとばかり『Z』は元気になりこれまた抜かせねぇ・・・きりっと走れ!きりっとっ!

いわゆる『オバサマ』『ジイサマ』ならば、多少諦めもつくのだが、

その『Z』のドライバーは『若者』なのだ(コーナー中に見えた)。

あまりにもパカパカブレーキを踏むので、早々煽るわけにも行かず、

多少煽った所で、一切よける気は無いようだった。

ふつう、10K、以上も煽られ(?)たら避けてくれるものなのだがねぇ・・・

かなり見た目にもキケンな走り(遅いクセに)を延々見せられ、

さんざん精神的にもやっつけられ、しまいにゃぁあきれて

「コイツ・・・あれなんじゃねぇか?ドラ○ェラ真っ最中とかよぉ・・・」

「何?噛まれるたんびにブレーキ踏んでるとか?」

「イっちゃいそうになって減速したりして」

なんて、話てたよ・・・

結局、そいつとは、わたしらが曲がる所まで、ご一緒してしまった。

しかし・・・あそこまでわけわからん運転されると帰ってキケンだ!

黄色いZ!!おまえはもう二度とあの道走るな!!

おまえは良くても周りのヤツが事故る!!!!

でもこれは、この後繰り広げられる(?)恐怖の序章にしか過ぎなかった・・・・


そこからは、今までの鬱憤を晴らすかのようなCO2のぶっ飛ばし具合で

アッという間に現場に到着!

いそいそとセッティングを済ませ、ポイントへ!

いつもはベイトオンリーなのだが、

今回は、メバルとドンコも欲しかったので、スピニングももって行く。

途中、「ごちん」が滑り落ちたというポイントを眺めるが、

「ここから落ちたら助からないねぇ・・・・」な場所であった。あいつは運がいい。

防波堤に降りると、すでに真っ暗!

やはり誰も居らず、西風がぴゅうぴゅうと吹きすさんでいた。

これはひさびさに、「寒い」では無く「いたい」を味わえそうだ♪

とほほ・・・でも、月明かりのおかげでかなり明るく、釣りはしやすい。

ちょっと波があり、テトラのいいところは見事かぶっていたので、まずは防波堤の上から狙う。

しかし・・・・出だしが悪かったのかなんなのか、アタリは来るものの、本命は一向にかからない・・・

じっくりと時間を掛け、沈みテトラの穴という穴を、

強烈な根掛りに思いっきりへこまされながらも、かなり攻め込んではいるだが、喰いがいまいち。

今回は、またも懲りずにPEを使っていたわたし。

強風の中、この糸の凄まじい感度は、かなりの武器にもなるのだが、

根掛ると高切れしやすい(リーダー組んである場合)という欠点、

かろうじて回収したとしても、スプールに食い込みやすいと言う欠点が、これまた凹む。

食い込んだのを忘れてキャストすると、そこで引っかかった衝撃で、

バックラッシュしたり、ひどい場合はラインブレイクしちまう・・・今回もお約束♪やっちまった。

気分転換にメバル&ドンコ狙い!

タックルをスピニングに変え、小さめのワームで攻める!!が・・・

風つえーよ!

実に底が取りにくい・・・・

何とか釣るには釣ったのだが、う〜ん・・・これはあんまりだろう・・・

ってサイズばかりだ。いくらか波は収まってきたので、テトラ周りでもやってみたのだが、

ど〜〜もわたしにかかってくるヤツは小さすぎる。メバル、ドンコねらいでもハンパだ・・・

CO2は結構いい調子、と言ってもたいして数は取っていないのだが、30近いのを上げていた。

で、コレを持ち帰るかどうか、っつー事で、少し悩んだのだが、

あとの釣果で考えよう、ってことでストリンガーに取り付ける。

・・・・・・そして・・・・・それが今回、本当の恐怖の始まりだった!!!!!

八時過ぎたあたりで、風が弱くなってきたってことと、

いまいち小物の乗りがよくないっつーか、食いきれねぇっつーか、

めんどくせぇって事で、またデカイの狙いに変更。

しかし、釣れないものは釣れない!やはり絶不調なヤツはお払いしなきゃダメなのか、

一向に釣れましぇぇ〜〜〜〜〜ん!

CO2もメバルは一本だけいいのは出たが、でかいのは一本も捕っておらず、

今日はほんとに釣れない様相。

最近、わたしと一緒に行くヤツは、毎回良いのを上げているのだが、今回は難しそうだねぇ・・・

それでもめげずに、CO2もわたしも、ベイト、スピニングで交互に攻めてみたのだが、

小物のアタリはかなり出るし、こいつら高活性なのはわかったのだが、

平均して小さい!小さすぎる!特におれのに喰ってくるヤツ!!

そうこうやっていると、CO2が22〜3のちょっとまともなメバルゲット!

わたしは10cmにも満たないヤツ・・・

この違いはなぁに?わかんなぁ〜い・・・・

で、コイツも、一応ストリンガーに掛けておいた。

手を変え品を変え、さまざまな釣法で攻めまくるのだが、一向にでけぇのはかからない。

CO2は、でかメバル、でかドンコを求め、わたしは何でも良いからでかいのを求め、

ひたすら寒さにも挫けず投げまくる!

今日もめちゃくちゃラインぶっちぎりまくってるよ・・・おれは。

こんな感じで、ひたすら釣れねえと、集中力も無くなり、余計なことばかり考えちまう。

しかもろくでもねえ事ばかり・・・・うぅ〜〜〜〜ん、いい感じにへこんできたぞ!


そんなこんなで日付も変わり、気がつくと午前一時。

ラスト一投(と言っても、回収まで5分以上かかるっつーかかける)をやって、撤収。

一通り道具を片付け、「メバル持って帰ろう」と、魚を回収に行く。

水面を懐中電灯で照らす・・・

「おお!・・・ういてる・・・」 

一匹は潜っているようだったが、でかい方のヤツが瀕死の状態で浮んでいた。

「こりゃあ、持って帰るしかねぇなぁ・・・」 と思い、引き上げる。

と!その時だ!!!!!!

「ん?????なんだぁ?」 

沈んでいた方の様子がおかしい・・・・

「・・・・・・・目がねぇ・・・・・・・」 

なんと!いつのまにやら片目が紛失しているではないか!!

更に水面近くにきたときである!

「ぅを!なんだぁこりゃぁ!!!」 

エラの内側の内側に、あるはずの物が無いのだ!

内蔵に通ずる部分が、まるごと紛失!

しかも!!なにやらアヤシゲな

『蟲』

が、胴体を這いまわり、光から逃れようとしているではないか!!!

「・・・・・こりゃあ、やっちまったか・・・・?」 

要は、死んじまった魚に、防波堤付近にいた虫どもが

「うひょう!こりゃいいご馳走だぜぃ♪」 

とばかりに喰らいつき、おいしくてやわらかぁ〜〜〜〜い

「オメメ」と「オナカ」

から食い漁っていた!ってわけだ。

 そこでふと気がついた・・・・

いや!気付いてはいけなかったのだ!!

「・・・・・・・もしや・・・・・・・」 

と思い、一気に引き上げ、ライトで照らす・・・・

「・・・・・・・・・・・・ぅをっ・・・・・・こ・・・・こいつぁ・・・・・・・」

(ぼこ・・・・もこ・・・・・ぼこぼこぼこ・・・・)

その刹那・・・脳裏に描かれたもの・・・・

あれだよ・・・エイリアンとか・・・・・

怪しいナゾの生命体が人とか動物の腹の中で蠢いているあれだよ・・・・

なんてぇこった・・・・はらわたの中でナゾの物体が蠢いてうやがる・・・・

(つーか虫なんだけど)

コイツはなかなか見れるもんじゃぁねぇよ!?と、でけえ声で

「CO2!こっち着てみろ!いいから早く!!すげぇぞ!!!!!」

CO2「なんスカ?・・・・・・ぅを!!!!」

「こいつぁ・・・・かなりグロいねぇ・・・・」

「な?すげえだろ?!」

「映画でよく見るねぇ・・・・」

「・・・穴もあいてるねぇ…」

などと、ぼそぼそ話し合う・・・・

結論・・・・「サヨナラだねぇ・・・・」

できることならば、死なせてしまったものは持ち帰り、

喰ってやるのが釣人の使命だとは思うのだが、

これは・・・・・さすがに喰えねぇ・・・・

もう一匹の方も、見た目にはまともなのだが、よく見るとエラのあたりが・・・・・

不本意ながら、両方ともサヨナラになっちまった・・・・


かすかに雨も降り出し、二人とも、かなりブルーになり、へこみまくりで車に戻る。

ちょうど雨も止んだようだ。道具を積み、厳重装備の防寒ウエアを脱ぎまくり、帰路についた。

帰りはまた凄かった。来る途中で聞いた天気予報では

「今晩から明日に掛けて降水(雪)確立は、平野10%、山沿い30%・・・・・・」

などと言って嫌がったのだが・・・・・

「・・・・・ずいぶん降ってるねぇ・・・・」

「・・・・・ミゾレだねぇ・・・・・」

「でかいのが降ってくるねぇ・・・・」

「スタッドレスはいてたら、山に向かっちゃうね!おれは♪」

てな状態である。

・・・・・・・修理から帰ってきたら、おれの車のタイヤ、履き替えなきゃぁな・・・・

(―_―)y―〜 ←遠い目

家についたのはすでに二時半過ぎ・・・・おやすみなさい、さようなら。な時間だ。

かなり(いろんな意味で)へこんだが、また行ってこよ♪

あぁ〜〜〜〜ぁ、まぁ〜〜〜たやられちゃったぁ♪

最初に、今年の回顧録みたいなの書いちまったけど、

今年もまだまだ一ヶ月以上あるから、ここらで一発大逆転してやるぜぇ!!!!!



at 2001 12/06
12/3 新たなる『新天地』を求めて!!
今回はフロンティアスピリッツのみだね♪

at 2001 12/06
う〜〜〜ん・・・こう最近、いまいちの釣果が続きまくると、

いったいどうやったら魚が釣れるようになるのか、さっぱりわからん!

なのだが、ひとつの打開策アリ!

っつーことで、またまた行ってきました!!


『牡鹿半島!今度はたぶん大丈夫だと思うぜ!

今回は大冒険!本物の根魚釣っちゃるのだ♪ツアー(?)』

狙いは金色に輝く『ノッコミデカデカアイナメ』だ!


何が『大冒険』か?!

 いやぁ・・・、単純な話、いつものポイントもそろそろ飽きてきたし、

いいかげんメジャーになっちまって(自業自得なのだが)、

そろそろ新たなポイントを探しに突き進まねばイカンなぁ・・・

ってことで、いわゆるポイントの『新規開拓』をしに行っただけなんだけどね。

 前日・・・・

CO2から電話。どうやら船でかなりデカイのを上げてきたらしく、

月曜日うちの船で行かないか?ってことだったのだが・・・・

わたし「・・・海苔網多すぎるし、うちの船では小回りきかねぇから無理だ。それに遠い!」

CO2「情けない・・・中野さんにはフロンティアスピリッツというものはないんですか?」

(失礼なヤツだ)

わたし「そういう問題じゃぁねぇ。

へたに(網に)引っ掛けたらとんでもねえ損害賠償請求されちまうからだ!」

と、そんなこんな話ていたのだが、結局、それ以外の問題もあり船は中止

CO2「じゃあ、いつもの『先』に行ってみませんか?」

わたし「いいねぇ、いってみっかぁ!」

ってことで、翌日(月曜)の朝(といっても八時ころだが)CO2がウチに着き次第出発!

ということになった。

当日・・・

あまり天気はよさそうではなかったのだが、悪くも無い、夏なら最高の釣日和

『うす曇り』だ。なんとも微妙な釣れそうな気配だねぇ。

予定では、八時頃に出るはずだったのだが、わたしの都合により(銀行は朝遅いねぇ・・・)、

結局九時半頃の出発になっちまった。この時間、道路は混んでるねぇ!

いったいどこから出てくんだ?この車の数!

左膝の悪いわたしにとって(車はマニュアルなのだ)・・・・渋滞はツライのだよ。

渋滞気味の道を突き進み、向かうは牡鹿半島!

これから我等を待ち受けるのはいったいどんな場所なのか!

もしかしたらとてつもなく爆釣できる

『天国』

はたまた、見ただけでおしっこちびっちゃいそうなほどの恐怖が待ち受ける

『獄界』なのか・・・・ 

まだ見ぬ新天地!いやがおうにも期待が膨らんで来ちゃいましたよぉ!!

途中、いつものようにクサクサゾーンで風向きをチェック。

う〜〜〜ん・・・・微妙な強さだねぇ・・・・だが、充分釣りはできそうだ。

なかなかこのクサクサゾーンは役に立つなぁ♪ほんっとにクセぇけど。

 で、これまたいつものコンビニで食料を購入。

今回は昼前からなので、多めに買った。CO2はカルビ丼を買っていたのだが、

車の中で喰われると、かなぁ〜〜〜〜〜りにおいがこもる。

コイツはこぼさない(こぼれない?)からいいが、SAGA君や、ゴチン(前科者)には

オレサマの新車の中では『ぜってぇ食わせねぇ!!』と心に誓った。

んでもって、いつものようなワインディングを抜け(今回は普通に走れた)、

いつものポイントの方へ!(←いつものポイントとはちょっと違う)

  狭いスペースに車を止め、いつものように重装備に着替えだ!

ちょっと間違えればヤバイ人なみの装備だが、

今日は暖かかったので、ちょっと中着は減らした。

とにかく今回のポイントは、一度もいって事の無い

『未開の地』(磯釣りの人はよく行くらしいが・・・)!

いつものポイントですら、激しい道程。

今回は更に激しいだろうと予測される道程を進むのだから、装備は充分すぎる!

ってぇこたぁないのだ。

しかし・・・ここで気がついたのだが、いつも、必ずと言っていいほど持ち歩いている、

一部の仲間には『していて当然!』と思われている装備。

そう!サングラスを忘れてきたのだ!!

この時までは、天気が曇りがちだったせいもあり、

それほど必要と思われなかったので「あ〜〜〜〜・・・なくてもいっかぁ」

くらいにしか思わなかった。それが間違いだった・・・・。

今回のポイント。出だしはいつものポイントと変わらないハードさなのだが、

途中、というか、行程の1/3過ぎた頃から、これがもう・・・なんていうか・・・・

『これでもかぁ!!!』ってくらいとてつもない

『邪魔者』

『敵』

が現れ続けたのだ・・・・

これに比べりゃぁ、いつものポイントまでの道なんか、かわいいね。

一応、道らしき物はあるのだが

「うぉぉぉぉぉぉ・・・・こ・・・・こりゃあ、ここしばらく人、通ってねえな・・・・」

「・・・・・・たぶん、今シーズン、人が通ったのは俺らが初めてなんじゃねぇか・・・・・・?」

「ぐぁっ!!・・・・・・ほんとにこっちで行けるのか・・・・・・?」

「?????これ・・・・道か?????」

ってな状態がひたすら続く。

ここしばらく、誰もそのポイントに行っていないようで

『道らしき物』しかないのだ。

しかも、その道らしき物がたくさんあるのだ。マジで

『辿り着けねぇんじゃねぇか?』なんて思っちまったよ。

 だが、それは本当の『敵』ではなかったのだ。ちょこっと進んだあたりで、

その敵は現れ始めた・・・・・

「いてぇ!!」 先行していたCO2の叫び声だ!

「なんだぁ・・・・?うを!いてぇ!!」 続けざまにわたしも『敵』の攻撃を喰らう!!

「うぉぉぉぉぉ!バリバリいってる!!」 

「ぐぁっ!刺さった!!!」

「おおおおおお!すっ・・・進めねぇ!!!」

『敵』の猛攻撃を喰らい続けながら、がっちり着込んで来てよかったなぁ・・・・

なんて思っちまったよ・・・・・それでも貫通するのがあるくらいだし・・・・

人が通ってねぇつーのが、ここまですごいってことを、あらためて感じた。

自然てぇのはすげぇぜ。

そう!その敵の正体とは、どこから来たのかは判らんが、野生の

『薔薇』

だったのだ!!

まるで我々の行く手を阻むかのように、ほぼ、誰の手も入れられず、

小山の如く無制限に伸びまくった『敵』の枝々。

彼らのボディに装備された『トゲトゲ』が、容赦なく攻撃を仕掛けてくる・・・・

まさに『荊の路』!

こいつぁ強敵だぜぇ・・・・

なぜ、サングラスが必要だったのか・・・

それは、次々と襲いかかる『トゲ付きの枝枝』から目を守るためだったのだ!

顔面に大量の傷を負ってしまったのだよ・・・危うく『目』までやっつけちまう所だった。

とにかく、進めど進めど『薔薇』なのだ!こいつぁマジで厄介だ。

たまに訪れる、開けた空間も、ちょっと油断すると、

新たなる敵(朽木、それもぶっといヤツ)

によって仕掛けられたトラップにはまり、

危うく命を落としそうになってしまう(油断すればマジでしんじゃう)のだ。

先頭を歩いていたCO2は二、三度まともにやられていた。

夏場とか、薄着できたら全身傷だらけ、とんでもねぇことになりそうだ。

厚手のカッパは必須だね。

更に、路なき道を歩くと、見通しのよいところへ出ることができたのだが・・・・・

CO2「・・・・・うへ・・・・まだあんなに遠いっすよ・・・・」

わたし「・・・・崖だ・・・・」

CO2「落ちたらマジ、死ぬっすよ?!」

わたし「ゴチンのようになったらオシマイだな。間違いなく死ねる!」

(以前、いつものポイントで崖からおちっぱぐった)

今まで『荊の路』を通っていたため、まったく意識していなかったのだが、

この時点で我々はハンパじゃない崖の上にいるのであった。

足場はすでに斜め。草があるから見えてはいないが、周りの状況からすると、

2mも道をはずれれば、間違いなく滑落できる!まさに『未知の領域』だ。

しかも、めざすポイントまではまだまだあり、

今までの行程と同じくらいの距離がありそうだ。

更に見回す・・・・となかなかよさげな磯場を発見!

CO2「あそこにいい磯場ありますよ」

わたし「・・・・でも、降りられるのか?たけぇぞ」

CO2「あそこにロープありますよ!・・・・・でも、あの崖の角度は・・・・」

わたし「直角・・・・かな?」

CO2「うわ・・・・ぜってぇ死ねる・・・・・」

ちょっと行って見たかったのだが、当初の目的地ではないのと、

それ用の装備もなく、降りれそうなポイントから結構離れていたので、

そのまま進むことにした。

更に険しさをます『敵地』を進む・・・・・

敵との激しい格闘の末、ふと周りが明るくなった!敵地を通り抜けたのだ!!

「おお!すげえ!!いい景色だ・・・・」素直な感想である。

しかし!ここは敵の本拠地だったのだ!目の前に広がったいい景色、

確かにそのとおりなのだが、海が

『凄く低いところ』

にあるのだ!!

わたし「崖だねえ・・・・ロープあるのか?」

CO2「・・・・・ないっすねえ・・・・」

わたし「・・・・・帰れってか?・・・・・そりゃねぇだろう・・・・」

CO2「・・・・・なんっとか・・・・降りられるかなぁ・・・・・」

何とか降りられそうな『崖』ではあるのだが、

一番狭い所で幅30cm広くとも5〜60cmほどしかない。

無論、ロープなどは付いておらず、めざすポイント『岬の先端』に辿り着くには

「こりゃあ、一歩踏み違えたら『天国旅行』に行っちゃうねぇ♪」

な、まるで

『三角木馬』

にまたがるようなスバラシイところを降りなければならなかった。

SAGA君や、ゴチンなら落ちるねきっと。あいつら期待に答えるから・・・・・

さすがに初めてのところなので、まずは他に降りられるところをさがしてみると・・・・・・・・

ありましたありました♪先端にはいけそうにないのだが、その周りに、比較的平ら?

なスペースに降りられそうなところを発見!

早速いってみると、先端に行くルートよりはるかに急(って言うかほほ垂直)だが、

足場がしっかりしているようで、ロープも・・・・・あるにはあったが

「うを!!・・・・・切れてる・・・・」

それでも、無理せずに行けそうだったのでそこから降りることにした。

崖の下まで降りると、これがまた結構いい具合に釣りやすそうで、

磯場の割に滑りにくいのだ。

さっそくタックルをセッティング。すでに時間は昼近くになっていた。早くやらねばっ!

ってことで、まずは足元から確認がてら投げ込んでみる。

基本的に岩盤で、所々『溝』になっており、溝の深さは3mくらいありそうだ。

しかも!一投目から、形は小さそうだがアタリもある!

「きたっ!」先に沖目にキャストした(二投目)CO2に早くも一匹目ヒット!

かなり小さかったアイナメだが、ホッグ系の5inワーム&3/0フックに掛かったのだからスゴイ。

かなり活性は高く

「もしかしたら、ここの魚「ワーム」見たことねぇんじゃねぇか?」と思えるほど勢いがあるのだ。

こうしちゃあいられねえ!と、わたしもキャスト(三投目)!

底を取り、丁寧にトレース・・・・一つ目の岩盤を登りきったところで

『ゴン!』っといいアタリ!

「うおりゃっ!」っと一発あわせ!がっちり乗った!!!

「ネウ(アイナメ)だ!」わたしの腰ヌケMHロッドが分曲がる!

ガンガン頭を振ってくる!いい引きだ!

そこそこ引きを楽しみ「どっせいっ!」と、一気に引き抜く。

「う〜〜〜ん・・・36・・・・あって8…ってとこかな?」 

あがってきたのは30後半のアイナメだ。

まだ婚姻色は出ておらず、細身。

形はそれほどでもないが、パワーミノーのでかい方を丸呑みしてきた。

しょっぱなからこの調子♪そのあとも、一投ごとにあたりが絶えない。

「こりゃぁ、完全復活かぁ?!」

思わず調子に乗っちまいそうだった。

しかぁし!今回の本命はこんな小物ではない!

狙うは金色のノッコミアイナメ!!掛かっちまえばこっちのもん!!

磯の王者ですらぶち抜く勢いだ!!!

少しずつ、お尻がちくちくしそうな、まるで

『三角木馬』

のような磯場をじりじり移動し、じっくり、且、大胆に攻めまくる!

相変わらず小物のアタリは絶えねぇ。すげえところを見つけてしまった・・・・。

だけどねぇ・・・・こないのよ・・・・でかいのが・・・・

とにかく、アタリは投げれば投げる数以上あるのだが、まったくもって、くるのはコマイのばかり。

ワームのサイズを落とした(それでもたいして小さくない)CO2は、

何本かあげていたのだが、形はのびない。

サイズを下げてそれだから、5〜6inのワーム(しかも硬め)を使用しているわたしには、

なかなか掛かるものではなかった。

潮が上がって来だし、少し風が出てきたこともあり、ちょっと休憩。

カラスに狙われていた、コンビニで購入したパンを喰らい、

今後の攻略法を話し合うが、どうも

「まだここにはノッコンで来ていない」

という結論にいたり、とにかく、今日のところは、

このへんをいろいろ探ってみようと言う事になった。

少しそのポイントを攻め、その後、再び崖の上に上り、最初、断念した先端の崖を下ることにした。

「こ・・・こえ〜〜〜〜・・・・」 CO2の素直な感想・・・

前述したように、歩けそうな幅数十センチほどの崖を、命綱ナシで進む・・・・

右側は垂直な崖、下は岩盤・・・・・左側は、まるっきり下が見えない、オバーハングした崖・・・・

落ちたら死ねるねぇ・・・ここも・・・・

一歩踏み間違えば、そのまま奈落の底へ一直線・・・・

レベル的には、たいしたことのない程度の崖なのだが、ここは初めての場所・・・・

さすがに前情報なし、一度も来た事のない崖を降りるのはマジでこえぇ・・・

人間、恐怖の極限に近くなると、思わず笑っちゃうもんで、わたしもCO2も

「あはははは・・・」と乾いた笑い声と「こえぇ」の言葉しか出していなかった。

降りる最中、CO2が

「ここは『キング』だねぇ・・・キングオブ○○だねえ・・・・」

と言ったが、まさにその通りの場所!こんな所にくるやつぁ、なかなかいねぇだろうな・・・・

だって、キングだもん・・・・

下まで降りてみると、意外と、結構ここも釣りやすそうだ。

先端の磯には一人しか乗れないようだったので、CO2が渡り、わたしはその隣の磯へ乗る。

ここも、しょっぱなからアタリがきまくる。

でも乗らない・・・・ひたすらその繰り返し・・・・オマケに波かぶるし(ちょっとだけ)・・・・

結局、魚もコマイし、風も強くなり、潮も上がり始め、危険度が増してきたので、三時頃

「今日のところはこんくれぇで勘弁してやらぁ!」

と、早めに撤退することになった。釣果はいまいちだったが、

新規開拓の調査と思えばかなりいい収穫だ。

恐怖におののいた崖をいとも簡単、あっけなく登りきり

(こえぇ!とか言いながら上りはしたが、慣れればこんなもんである)

ちょこっとだけ、CO2の携帯で写真を撮り、

また凄まじい数の『敵兵』が待つ、あの険しい道に突入!

いやぁ〜〜〜〜〜もう、たぁ〜〜〜〜〜〜いへんでした♪ 

あれだけこぉ〜い『荊の道』まともに帰れるはずねぇっちゅーの!

はっきり言って、もときた道間違えちまった。もうぜんっぜんわかりましぇん!

迷った迷った♪倍くらいあるったよ。来る時に見た風景とまるっきり違うんだもん。

途中、「よさそうな磯場(後に『クイーン』と命名)」を見ることはできたが、

あとは訳わからんかった。このときほど「鉈持ってきときゃぁよかった」と、思ったこたぁないね。

明るいうちですらこれだ・・・暗くなったら、まともに帰れる自信ナッシングだ。

次は、「鉈」と「紐」を忘れずに持って来ようと心に誓った。CO2には剪定鋏を持たせよう。

で、途中、休憩がてらにいつもの防波堤に乗り、暗くなるまで粘ったのだが、

とてつもない強風にみまわれ、せっかくのマヅメ時にまともな釣りができず撤退。

ここで取れたのは、CO2の30くらいの小ベッコウ一匹だけであった。

そこからの帰り道は、ほんっっっとに楽だった・・・・

『新規開拓』したポイントがそれだけ凄まじかったってことだね。


車に戻り、時間を見るとまだ六時・・・こんなに早くここから撤退するのは初めてだねぇ・・・・

などと話しながら帰路についた。

帰りもなかなか道が込んでいたが、体中に残る

『疲労感にも似た達成感』のためか、大して気にならなかった。


家に着くとまだ八時。

どうせだからと、ウチでCO2とメシを喰い、今後の方針について話し合う。

今回の釣行での収穫は、魚よりも『情報』のほうが大きかった。

実際、今まで行った事のないポイントまで行った事により、

更に未開(?)のポイントを数ヶ所発見することができたのだ。

三種類の地図を開き、発見したであろうポイント付近をくまなくチェック!

いずれも、今回に負けず劣らずの様相であったが、

かなりいい感じのポイントがそこかしこに点在しており、今回ほどの険しい

『荊の道』は無さそうだ。

次回は、今回の途中で見つけた『クイーン』は先送りにして、

ちょっと離れたところ(対岸?)にあるポイントを攻めよう!と言う事で落ち着いた。

なぜ

『クィーン』

を先送りにしたか・・・・答えは簡単である!

どこの世の中でも、王様より

『女王様』の方が「手厳しい」

と相場は決まっているのだ!

ぜってぇトゲトゲのついた

『鞭』と『縄(つーかロープ)』

でいぢめられるに決まってる。王様ですら『三角木馬』があったのだから・・・・・


結論!『やっぱり根魚の王道は磯場だ!!』


釣り場の写真は『さかなのしゃしん その他』のところにあります。

この写真でわかった人がいたら、その人は、敬意をこめて『マスター牡鹿』と呼びたい・・・