これはまさに、釣り用! その名の通り、釣り竿を入れる為の物。
釣り竿を、複数収納できる物が多いのですが、一部、一本のみ収納の物もあります。
バリエーションも多く、ルアーで使う人は少ないのですが、それ以外の釣りでは、
釣り竿に合わせて選ぶ事が出来、とても重宝されています。
竿だけを収納する、『ストレートタイプ』
リールを竿に付けたまま収納できる、『リールインタイプ』があり、その中で、さらに、
● ソフトケース
● セミハードケース
● ハードケース
の三種類があります。
● ソフトケース
一番種類が多く、多種多様な釣りに使われているのがこのソフトケース。
クッション材の入っている物が多く、柔らかくとも、竿を傷め難いように出来ています。
価格は、安い物で¥1,000-以下からあり、高いものでも¥5,000-くらいです。
実際に収納する釣り竿の長さ、数量を考えてサイズを選ぶようになります。
● セミハードケース
耐磨耗性に強いアウター素材の中に、緩衝材、シェル材を入れ、硬く丈夫に作ってあり、
どうしても厳しい環境で使われる磯竿の収納や、ブルジョアタックルが非常に多い、
鮎竿の収納に、よく使われています。
(ブルジョアな竿は、部品もブルジョア価格なのです・・・・・・・・)
ソフトケースに比較して、メーカーによっては、ハードケースと呼ばれたりもしますが、
現物は、ある程度柔軟性もあり、ガチガチに硬いと言うわけではないので、
あえてここでは、セミハードと呼ぶ事にします。
主に磯竿を収納するタイプは、リールインのものが多く、渡船での磯受け渡し用の
取っ手や、磯ダモホルダーなどが付いていたりします。
と、言うか、ソフト、セミハード問わず、最近のロッドケースは、磯釣り対応の物が多いので、 この手のパーツやポケットは、大概付いてます。
鮎竿用の物は、1〜2本ほどしか入らないものが多く、グレードの高い竿だと、
最初っから付いてたりします。
価格は結構高めで、¥5,000-〜¥2,000-くらい。
しかし、それだけの物はあるので、厳しい環境で使用する機会が多い方にはおすすめです。
● ハードケース
とっても硬いロッドケース。
これまた、ブルジョアなロッドの多い鮎竿やフライロッド、和竿(竹竿)の収納や、
海外遠征などで、運搬中の破損を防ぐため使用されます。
これがあるから、↑をセミハードって言う表現をしました。
素材は、アルミ・高耐久性生地+プラスティック・塩ビ・木製などがあります。
アルミケースは、フライロッドや、一部の渓流、鮎竿には、標準でついてたりします。
基本的に円筒形で、キャップまでアルミ製。
ケース内上下部に、クッション材が入っており、衝撃対策もされています。
長さは、ロッドの仕舞い寸法に合わせて作られており(たとえば『8.6ft用』など)
種類はありますが、基本的に一本収納なので、太さは二〜三種類くらいしかありません。
振り出し竿や、2ピース以上の継ぎ竿を入れるものがほとんどです。
収納する竿の長さに合わせて購入しないと、中で遊んで破損する場合があるので、
その辺要注意!
高耐久性生地+プラスティック製の物は、鮎竿や、渓流竿の持ち運びによく使われるます。
だいたい2本から多くても4本程度収納できます。
50cm〜150cm位の、プラスティック製の四角いパイプを数本組み合わせ、
対磨耗性の高い生地で覆ったような感じです。
(一部、アルミケースのように、一本収納の円筒型のもあり、フライ用で、
リールごと収納できる物もありますが、構造は似たようなものです。)
さらに、プロテクターがついている物もあり、なかなか丈夫に出来ております。
ハンドルや、長い物にはショルダーベルトも付いているので、持ち運びも楽です。
塩ビ製のものは、主に、海外遠征など、飛行機や船で長距離移動をしなくてはいけない場合、
カーゴルーム内での破損を防ぐ為に使われます。
セミハードケースでも、ある程度近距離なら、何とかがんばってくれますが、
遠征先に付いてみたら、竿が折れていた・・・・・・なんてことがあったら目も当てられません。
(たまに、乱気流等のおかげで、へし折れる事はあるそうですが・・・・)
円筒形の物がほとんどで、通称『バズーカ』(これがそのまま名称の物もあります)
ワンピースのルアーロッドも収納出来るように、長さを調節できる物が多く、
最長で、269cmまで伸びる物もあります。
用途が用途なので、複数の竿を収納できるように、アルミケースよりも、太くできており、
バスロッド程度の竿なら、10本以上収納できる物もあります。
どちらかと言うと、『収納』よりも『格納』の方があってるかもしれません。
有名なのは、PLANO社製と、Flambeau社製。
実際にこれを使う場合は、ロッドを、エアキャップシートや、ウレタンシートなどの
隙間を埋め易い緩衝材できっちり包み、無理矢理遊びが無いように突っ込みます。
海外遠征なら、鍵を掛け、結合部や、取り出し口、上下部分を、丈夫な布テープなどで
ぐるぐる巻きにして、カーゴに預けます。(盗難防止対策)
戻りの事を考えて、テープと予備の緩衝材を少し持っていったほうが良いです(経験談)。
ちなみに、自分では、PLANOの太い方を持っておりますが、三回の海外遠征と、
5回の国内遠征に使用して、いまだ破損はしていないです。
それと、長くて目立つので、同行者とはぐれても、いい目印になるのがステキです。
木製のケースと言うか、箱もありますが、
これはもう、失禁しそうな程、ブルジョアな竿位にしか付いてないです。
つーか、
一流職人の業の粋を集めて作られた逸物以外、
入れちゃダメです(笑)
和竿(竹竿)を収納する為の物が多く、良い物は桐材を使って作られています。
ほんとにすごい物になると、総漆塗り&螺鈿細工、もしくは蒔絵入りで、
触るだけでも躊躇するほどです。
まさに、大事な竿を『収納、保管する為の物』で、現場に持っていく人は少ないでしょう。
これは、特別な物ですね。
フローティングタイプという、浮力材の入っているものもあり、万一、水中に落下しても、
ある程度浮き上がり、回収が可能な上、非常時、救命浮環代わりにもなります。
ただし、中身を入れすぎたり、ちゃんと閉めてないと、沈むので注意。
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