バッグ・ケース U

Tでは、バッグ類を中心に書きましたが、こちらは、その続きと、箱物類になります。

U−1:クーラー

いまさら説明するのもなんですが、アウトドアシーンでは、もう定番中の定番のクーラー。
釣りのみならず、キャンプやスポーツ、ちょっとした野外イベントにも良く使われ、
特に夏場はとっても重宝♪されていますね。

クーラーボックスと言うと、氷や保冷材をぶっこんで、飲み物やら、生ものをキーンと、
冷やした状態で維持する物と思われがちですが、実は、このクーラーボックス・・・・・
温かい物も維持できるのです。
クーラーと言う名前もあってか、そういう使われ方をされる場合が多いでしょうが、
単純に考えれば、冷たいものを維持できるなら、暖かい物も維持できる、と言うわけです。
つまり、これは『保冷・保温ボックス』なのです。

クーラーボックスについて勘違いされている方も中にはいるので、ちょいと補足説明。
『どんなに暑くても、クーラーボックスに入れておけばOK♪』
と、思っている方が、少なからず居ります。(特にレジャーユース)

中には電気やガスを使って、そのクーラー単独で温度調整できる物もありますが、
そんなのは、ごく一部で、ほとんどの物は、それ自体には冷やす(温める)力はなく、
保冷材や保温材を入れなければ、 ただの箱 よりタチが悪いです。

夏のクソ暑い日に、氷もいれず、車の中に放置プレイしたもんなら、クーラーの中は、
冷やすどころかサウナ状態で、腐敗促進室に早変わりし、本来クーラーが持っている、
『保温力』のおかげで、とっても素敵なカホリを醸し出してくれる培養装置にまで進化。
必ず、保冷材を入れるなり何なり、対処しないといけませんので注意!。
あくまで、冷たさ、暖かさを『保つ』ための物で、冷蔵庫ではないのです。

何で、冷たさを維持する為に使われる場合が多いのか・・・・
これにはいろいろな理由もあるんだろうけど、一番は、『素材の問題』だと思います。
一部、金属製の物もありますが、ほとんどのものはプラスチック製のですので、どうしても、
耐えられる最高温度に限界があります。

プラスチック製品には、耐熱温度というものが記載されているのですが、大概の物は、
いいとこ80℃、がんばって90℃ってとこです。
そのため、100℃位の高温で保存したい物なんかぶっこんじゃうと、すぐ変形しちゃう。
ま、クソ熱い物をプラスチックに入れるイメージって、無いですからね。

ま、短時間保温できるだけでいいのなら、出来れば冷えてほしくない弁当運びや、
洗い物用として適温のお湯を運ぶのにはとても良いです。
要は『使い方次第』ってヤツですので、いろいろ工夫して使ってみてください。

ま、それは良いとして、ここは釣具屋のHPなので釣り用クーラーボックスの説明。

サイズはとにかく、大小いっぱい。
小さい物では3Lから、大きい物では100Lを超える物まであります。
その中でも良く使われるものは、15〜30Lあたりですね。
小さければ軽くて持ち運びには便利ですが、容量の問題で、用途が限定されるし、
大きければ大きいほど量も入りますが、その分とっても重くなるので、大変です。
何事も、中庸が良いところって訳でもないですが、最初に買うなら、この位がおすすめ。

防波堤釣りなら15L前後、船釣りなら、20〜30L位が良く使われるようです。
主に、どんな釣りに使うかを考えて、用途に合った物を選んでください。

素材についてですが、上でも述べたように、内・外側はプラスチック製のものがほとんど。
で、その中に、保温用材が封入されているのですが、その保温用材に何を使っているかで、
保冷(温)力や、価格が変動してきます。
(ちょっと面倒なので、ここから「保冷力」に統一します)

保温用材の種類は、
● 発泡スチロール
● 発泡ウレタン
● 発泡ウレタン&真空断熱パネル

の三種類が主流。

● 発泡スチロール
比較的、安価なものに、この素材を使っているものが多いです。
よく、ホームセンターなどで売られている「レジャークーラー」等はこの手がほとんど。
簡単に言えば、よく、やっすい発泡スチロールの簡易クーラーボックスがありますが、
それをプラッチックで囲んで、防水性、耐久性を増したような感じです。

素材が安いから、物も安いってことで、保冷力は・・・・ちょっといまいち・・・・かな?
価格も高くて¥5,000-ほどで、特に安い物でも、十分使用には耐えられるのですが、
炎天下、長い時間釣りをする場合は、あまり、おすすめしたくないクーラーですね。

(最近、釣具メーカーで出されている安価な物は、発泡ポリスチレンを使っているようで、
 あまりにも保冷力の低い、発泡スチロールは、あまり使われなくなってきました。)

● 発泡ウレタン
プラスチックの側(がわ)の中に、高密度発泡ウレタンを高圧注入して作られており、
保冷力は、なかなか高いものが多いです。
その分、価格もちょっと高価になり、安くても、定価で¥8,000-位から。
その分と言うかなんと言うか、見た目がかっちょよくなり、丈夫な物も多くなります。
結構バリエーションもあり、選択肢が多い分、買う時にちょっと悩むかもしれませんが、
出来れば、最初に買うクーラーには、これをおすすめしたいですね。
最低でも、この素材を使っているクーラーが、『釣り用』と言っても過言ではないかも。

ちなみに、オレサマが使っているのはこのタイプが中心で、船、根魚、防波堤問わず、
中には7〜8年前に買った物もありますが、今のところ、何ら問題なく使っています。
でも、長く使ってると、保冷力が落ちてきたり、パッキンがダメになったりしますので、
使用後は、きちんとした手入れ&細かいチェックが必要です。

● 発泡ウレタン&真空断熱パネル
これはもう、最高の保冷力を誇る、とっても素晴らしいクーラー。
24時間放置しておいても、5℃未満の温度変化しか起こさない物まであります。
(氷などを入れ、一切蓋の開閉をしないで放置した場合の温度変化ですけどね。)
底面や側面、上蓋のいずれかに1枚づつ、ウレタンといっしょに封入されており、
少ない物では一枚、多いものでは

とっても とっても とっても 高い です。



只今鋭意作製中!しばらくお待ちください

中野釣具店
宮城県仙台市青葉区宮町一丁目4-12
TEL 022-261-0752

HP URL http://st.cat-v.ne.jp/fsnakano
E-mail fsn-info@st.cat-v.ne.jp