9月1日

 よく通る道で、萩がずいぶんと垂れ下
がってきていました。枝先には小さなつ
ぼみ。
 あれ?これから咲くんだっけ?
8月中旬には萩などの秋の作品をお店
においてもらうために、昨年までのスケ
ッチをもとに版画の下絵を描き、版を彫
り、7月末に摺り終えていました。私の
気持ちとしては萩はもう一段落してい
て、今の気持ちは10月初め納品用の
晩秋の植物たちでいっぱい。

 一方で、水彩画は本物を目の前にし
ないと描けないので、1〜2週間後には
また萩と対峙します。
 時差ぼけならぬ 季差ぼけ(?!)になり
つつあります。
 はぎ 【木版画】

2005.9




9月14日

  テレビで、青森のホタテについて取材したものを放送
 していた。
 「知ってる?ホタテって貝殻の1枚の方を帆のように立て
 て、水流をうけて移動するんだよ。だから『帆立』っていう
 んだよ」な〜んて一緒に見ていた相方にちょっと得意げに
 言ったその直後、リポーターは、ホタテは貝殻を急速で
 開閉し、水を噴出してジェット推進するのだと説明し、テレ
 ビにうつったホタテはその通りに動いた。。。
  相方は爆笑、得意げだった私は一気に沈没。

  ???
 急いで手元の辞書を開いてみたら、「貝殻を帆のように
 たてるというのは俗説」と書いてあった。まことしやかな
 俗説!!!
 この俗説を信じていた人も多いのでは?私だけ?

  高校生の頃、海外旅行はまだ高価で珍しいもの、行く
 にはウルトラクイズなどに優勝するしか手段がないと思っ
 ていた。優勝目指して雑学の本、辞書、百科事典を読み
 あさっていた時期がしばらくあった。
  社会人になったときには海外はもはや高嶺(高値?)の
 花ではなく、お給料をちょっとやりくりすれば行けるものに
 なっていた。クイズに出場する必要のなくなった私は雑学
 の本を読むことも少なくなり、覚えた知識も忘れていった。
  そして、今では俗説もガセネタも、語ることのできる薀蓄
 もごちゃまぜ。一回リセットしてインプットしなおさないと、
 まことしやかなウソを語りそうでこわい気がする。

  中国の画聖も「画家たるもの万巻の書を読むべし」といっ
 ていた(はず)。アウトプットするためにはインプットもしなく
 ては。一生勉強ですね。



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sep05