8月4日
am5:00 少し開けていた窓からすぅーっと
入ってきた空気で目が覚める。冷たい、白い、
湿り気で重たい空気。その空気が流れ込んで
きた窓をみると、そとは濃い霧。ベランダのすぐ
そこまで霧がきている。
写真を撮ろう、あら、デジカメのバッテリーがきれ
てる、充電してからだ。。。そんなこんなで明け方
に一人で40分はしゃぐ。
あと30分もしないうちに、いつも起きる時間に
なってしまうではないか!ちょっとでも寝ておこう
と思い直し、ふとんにもどる。
zzzz...
はしゃいだ分、寝坊。とび起きる。
外は?霧は?窓を見るとまぶしく、うそのように
晴れている!何もなかったように、真夏の朝が
とっくに始まっていた。
今日はとくに忙しいのに、寝坊とは。。。
あわてるところだが、めずらしいものをみたせいか、
得をしたような複雑な気持ちの朝だった。
8月13日
夜、雨がポツポツ、ふりはじ
めた。少し早めに迎え火をた
く。これを目印にご先祖様が
帰ってくるのだとか。
さてさて、
知人の子どもが「カブトムシ飼
ってるのー!」とうれしそうに
話しかけてきた。
ああ、なつかしい。私も小学3年生のころに飼っていたこと
を思い出した。その子は、カブトムシのエサはカブトムシ用
ゼリーなるものをあげていると教えてくれた。
今はそういうものがあるんだ。。。私は自分がおやつにも
らったスイカや桃を一切れ切って、カブトムシにあげるのが
日課だった。彼(カブトムシ)は1日のほとんどをそれにかじ
りついて過ごしていたのが子ども心にうれしかった。おがく
ず、木屑、果物のにおいが虫かごにしみついた。
夏がおわりに近づき、夕方には秋の気配が漂う頃、彼の
動きがにぶくなってきた。寿命なのかな?どうしたらいいの
だろう?最後くらい自然に帰そうと、泣く泣く近所の雑木林
に放してきた。
翌日、家の庭に1匹のカブトムシ。
カブトムシなんてどれも同じかもしれない、けれど、これは
彼だろうか?持ち上げてみると、あの果物のにおい!彼だ
と確信した私はもう一度彼を虫かごにもどし、おやつの果物
をわけあう生活がまた始まった。
半そではもう寒くて着なくなった頃、家の庭に(私が飼って
いた虫や金魚などの)お墓がまたふえてしまった。
実家でも、今年も変わらずに迎え火を焚いたようだ。
ご先祖さまと一緒に、彼も帰ってきたりするのだろうか。