木版画 あいさつ文
[個展によせて]
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 「今日はなにかくるかな」
郵便やさんがくる時間になると、なんとなくドキドキ。。。
友達が引越していくごとに手紙を書く機会が増えていき、季節感い
っぱいの葉書やレターセットを自分でもつくれたらなあと思うように
なりました。
 そして、出会ったのが木版画。
絵を描くために通いはじめたアトリエの先生が、じつは木版画家で
もあるということは、本当にありがたい偶然でした。
 
 木版画の代表である浮世絵はいまでこそ美術品の扱いですが、
当時は印刷技術として発達しました。外国の美術館でも大切にさ
れて、また、多くの画家に影響をあたえたそれが、木版画の職人
たちに支えられていたのです。
 そういうことで、今は、絵を制作するための木版画という側面よ
り、印刷技術としての木版画に興味を持っています。
生活の中の美術ということにも興味があり、しばらくは、使う目的の
木版画作品を制作し続けていくことになると思います。


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