2006.12
2006.12.9

  店頭に並べていただく都合もあって、10月末には年賀状を彫り、 
 11月はじめに何百枚と摺った。年々、手帳やカレンダーが店頭に
 並ぶタイミングが早くなっているような気がする。季節の花をあし
 らった便箋やハガキも、それだけでなく八百屋さんにならぶ果物の
 タイミングも、お花屋さんの季節を象徴するような花が並ぶのも
 早くなっているような……。

  11月いっぱいで注文いただいた分の年賀状の制作を終えて、12
 月に入ってからは 『nui+yui』のクリスマスグッズの制作が中心と
 なった。 やはり、その時季が近づいて気分が高まってきた中で
 制作するのがわくわくする。
  そのクリスマスグッズの制作がすみ、これから自分用の年賀状/ 
 寒中お見舞いの制作だなぁと腕まくりしているところへ、1通の
 メールが届いた。 「子年の年賀状デザイン」の依頼。出版まで
 編集作業に時間がかかるのもわかるけれど、もう子年への動きが
 あるのだ。 まだ猪さんにも会っていないのに!(笑)
 
 
『nui+yui』用にデザインした葉書

*************************************************************************************



木版画はがき
大好きな雪の結晶や雪輪をモチーフにしました
2006.12.22

 仙台に引越してきたのは26年前、8歳のときのことで
した。仙台で過ごす初めてのクリスマスは、歴史的な大雪
で停電になるほどでした。もっと北国から引越してきた私は
雪の多さに大満足♪うれしくてうれしくて雪遊びをしていたら
疲れてしまい、ちょっと昼寝をすることにしました。
 起きてみたらもう夜。部屋の電気もテレビも消えていて、なぜ
か真っ暗。居間へ行くと、祖母や母がロウソクをともしていまし
た。ロウソクの明かりでクリスマスの食卓。「仙台のクリスマス
ってロマンチックだわ〜」とウットリしながらケーキを食べました。

 翌年のクリスマス、家の中では普通に電気がついていま
した。誰もロウソクを用意していません。ケーキを食べなが
ら、「今年はなぜロマンチックじゃないの?」とたずねたとき
初めて、1年前のクリスマスは停電だったことを知りました。
  停電の中、ウットリ過ごしていたのは私だけ? ……。
 
 この時季になると子どものころのクリスマスを思い出します。
大人になって寒いのが苦手になりましたが、雪が好きなの
だけはずっと同じで、少しなつかしい感じもするのでした。

*************************************************************************************

2006.12.28




 今年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年をお迎えくださいね。


作品は「南天」(木版画/部分)です
難を転ずる、ということから縁起がよいとされています。 


200612