2006.9
2006.9.14




 前回(8月26日)の日記で、「苦手意識」のことを書きました。

 それを読んだ友人から「さっちゃんは、絵を描くことがいやになるような経験をした
ことがなかったのは、ラッキーだったね」と言われました。友人は、家族や先生に
「下手」だの「そこは違うんじゃないの」だの、とやかく言われるのがいやだったと言い
ます。

 そうですね、たしかにそうかもしれません。
小さいころは歌も大好きでしたが、どうも私はうまくない???と気づかされる経験が
あって、歌やピアノから遠ざかっていきました。
 私が絵に苦手意識を持つことなく大人になったのは、作品に対して言葉を選んで
評価してくれる大人に恵まれたことが大きいかもしれません。もし何か言われていた
としても、夢中で描いて自分で満足できたから、まわりが気にならなかったのかもしれ
ません。
 今は、「まわりが気にならない」なんてことはなく、小さいころより耳は敏感です。
それでも人前に作品を出すようになったのは、自分の作品に自分で責任をもてるよう
になったから。私の中に芯のようなものができてからの方が、意見や評価、アドバイス
を心からありがたく、興味深く聞けるようになった気もしています。

 たぶん、これから先にもいろいろな意見や評価に出会うことになるでしょう。そのとき
は、へこんだり自信をなくすことなく、前向きに考えていきたいなぁと思うのです。
 花を描くことも大切にしながら、新しいモチーフにも挑戦したいと考えている今、こんな
覚悟をあらたにしているのでした。
 
初めて、練習のために制作した版画
スペインの風車 [ 2000.03 ]



200609