ベトナムコミュニティ
ベトナムの若者の悲しみ、苦しみに寄り添う
日本で働き、学ぶベトナムの若者の多くは、エンジニア、技能実習生、留学生です。毎日忙しく、残業のために夜10時から翌日の11時頃まで働いている人もいます。さらに、日曜、祝日もほとんど休みなく働いています。
このため、信者であるにも関わらず、日曜のミサにも行けない若者もいます。自分の信仰を守りたいが、ミサに参加するには職場に欠勤届を出さなければならないという現実の厳しさに直面しています。
さらに、ベトナムの若者は、そんな厳しい現実の中で、様々なトラブルに直面し、苦しみ、悲しみを抱えこんでしまうことがあります。警察沙汰、病気と死、職場でのハラスメントなど、様々です。
このような状況において、ベトナムコミュニティはベトナムの若者の悲しみ、苦しみに寄り添う活動を続けてきました。おかげで、コミュニティも大きく成長し、仙台教区全体で今では約530人の規模となりました。ここまで活動を維持、発展できたことは、日本の兄弟姉妹の皆様のご支援の力も大きく、大変感謝しております。
ベトナムコミュニティは地区毎に次の4つのグループがあります。
青森共同体:100人
岩手共同体:80人
仙台共同体:200人
福島共同体:150人
まだ、ベトナムコミュニティに参加していない方は、このいずれかのコミュニティに是非、参加してください。一人で重荷を背負わず、グループの兄弟姉妹と一緒に考え、共に行動しましょう。また、共に信仰を深めましょう。
もちろん、信者でない方も歓迎です。日本で働き、学ぶベトナムの若者に差別はありません。一緒に悲しみ、苦しみを乗り越えましょう。
最後に、日本の兄弟姉妹の皆様へのお願いです。ベトナムの若者の悲しみ、苦しみに寄り添うベトナムコミュニティの活動に、これからも、ご支援をお願いいたします。
ベトナムコミュニティの活動
1. 信仰の同伴活動:厳しい生活環境でも神様からいただいた信仰を守っていけるよう、励まし、見守ります。
① ベトナム語ミサ:毎月1回、コミュニティ毎にベトナム語ミサをします。
② グールプ毎の祈りの会:オンラインで毎日30分間行います。
・20:30~仙台と青森グループ
・21:00~福島と岩手グループ
③ 5月聖母月のごミサとマリア行列:仙台共同体は元寺小路教会で、他の各地区もそれぞれの拠点教会で実施します。
④ テゼ(TaiZe)の祈り、ロザリオの祈り、聖体礼拝:毎週日曜のミサの後に元寺小路教会小聖堂で実施します。
⑤ 黙想会:4つの共同体と一緒に毎年の四旬節や待降節に実施します。(場所は善き牧者修道院と養護施設小百合園の施設マリアホールなど)
2. 信仰を始めるための勉強会と二人の新たな生活のための結婚講座:
① キリスト教入門講座:月、水、金曜日
・受講生からの受洗者は2019年から2023年までで成人30人、乳児3人。
② 結婚講座:火、木曜日
・挙式者は2019年から2023年までで16組、
3. ベトナムコミュニテイへの情報提供:
① 教区、教会からのお知らせなどの日本語をベトナム語に翻訳してベトナムコミュニティ内に配布、周知。
② 洗礼、結婚式の教会への申し込み手続きへの支援。
③ 職場での様々な問題に対するオンライン相談会の実施(技能実習生と弁護士との間に立ち、手伝う。)
4. ベトナムコミュニテイへの社会的司牧宣教活動:
① 信者以外の人に対しても悩みを聞いたり、問題を解決するために専門家を紹介したりしています。
② 日本語がうまくできないため、警察署の書類手続きや病院の受診手続きが一人では難しい人に対する同伴をしています。
③ その他、様々な問題を抱えている若者や家庭の問題を一緒に話を聞いたり、分かち合ったりします。
ご不明な点がございましたらお問い合わせください
Fr.グエン・カオ・トゥリ(第5地区中通り北)
Sr.マリア・ヌエン・テイ・バッチ・マイ (善き牧者の愛徳聖母修道会)